浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「マゾーラ!!日本の猛暑を乗り越えろ!!」(7/18)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

勝ち点1の重み

8月24日サンフレッチェ広島戦では、両サイドが引いて5バックになる相手に苦戦をしいられた。その中で先制するも、シンプルにボールを回され同点に追いつかれて、今シーズン10回目の引き分けとなってしまった。
試合後、山田暢久選手は「勿体無いと言うか・・・サンフレッチェはポゼションサッカーが上手い。自分達はDFばかり体力を使い、攻撃のパワーが感じられず、前線の選手のクオリティーと想像力でやるしか無かった。もう1点が取れなかった事が大きい」と試合後を振り返り「センタリングの後のヘディングシュート・・・。自分でクリアーしようとしてたら、先に飛ばれた。対応ミスです」とサンフレッチェの李選手に同点ゴールを決められたシーンを悔しがった。

平川忠亮選手は「攻めで時間がかかると相手が退いてしまった。前半0-0で後半勝負で点は取れると思っていた。良い形で元気がスルスルと行って点を取ってくれたのに、すぐにサンフレッチェに取られてしまった。僕はミキッチを消すためにケア―をしていたのに、あの1本、やられた!!簡単にポア~ンと入れられた。左足だったし、詰められなかった。左を切ると縦に切り返されるし・・・。もう少し寄せて足をあてれば良かったと思う。難しいなぁ・・・」と悔しさが込み上げて唇を噛みしめた。

このサンフレッチェ戦を「勝ち切れなかった」と思うのか?「逆転負けしなくて良かった」と思うのか?考え方は色々とある。ペトロビッチ監督が試合後の会見で「ホームの闘いで勝ち点3を取りに行くと言う意識で試合に臨んだ。ホームでの引き分けは満足してはいけない結果だが、試合の内容を見れば、納得いくかもしれない」と話した様に、試合の流れを見れば勝ち点1でも、勝ち点0よりも良いと思える。 しかし、今シーズン23試合終了した時点で6勝10分け7敗である。10分けを全て勝てた試合と考えると、勝ち点は48となり、23節終了した時点で首位のガンバ大阪の勝ち点47を上回り、レッズは首位である。捕らぬ狸の皮算用ではないが、過ぎてしまった試合の勝ち点を計算しても始まらないが、あと少しの頑張りで勝ち点3を取る事が出来れば、今頃は首位争いをしていたと考えられる。逆に、あと少しの頑張りが無くて、10分けを全て負けた試合と考えると、勝ち点は18となりJ1降格の危機に直面する事になる。 ほんのちょっとした事が、勝敗の大きな分け目となっている。

山田暢久選手は「悪い中でも勝ち切れるチームが強い」と話す。過去シーズン通してリーグ戦10分けがレッズの最高分け試合数である。それは、2007年シーズン20勝10分け4敗で勝ち点2差でリーグ優勝を鹿島アントラーズに奪われた時である。あと1勝していれば・・・リーグ連覇出来た年であったのだ。あの時の悔しさ、情けなさは言葉にならない。当時の10分けと今シーズンの10分けとは、内容が全く違うが、分け試合を勝ちに変えられなかった事は同じである。 早いもので今シーズン残り11試合となった。此処までの引き分けの経験を生かし、悪い中でも勝ち切れる様に、選手達は勝ち点1の重みを背負って、最後の笛が鳴るまで闘う。

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