河合貴子のレッズ魂ここにあり!「同じイマジネーションを抱く」(3/16)
J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。
リーグ開幕の広島戦を取材して集めた選手達の声。ミシャの下、旅出した浦和レッズの第一歩を選手達はどう感じたのか。タカねえが迫る!
Jリーグ開幕戦となったアウェーの広島戦は、チームの完成度を見せ付けられた試合となってしまった。古巣対決となった槙野智章選手は「同じサッカーで、フォーメーションも一緒。サッカーに関して、広島の方が質と運動量が上だった自分の力の無さを痛感している」と悔しさを噛みしめながら、試合後に話した。そして、「まだまだ、試合は続く。下を向いている暇は無い」と自分自身を叱咤した。田中達也選手は「僕自身は何も出来なかった。チームとして、相手の方が熟練していた。監督の目指している事に付いていけてない。練習してこのサッカーをやり続ける事が大事」と話した。しかし、それは、ミーシャ監督は試合後の記者会見で「この対戦は、我々にとって少し早い段階の対戦となった」と残念がるぐらい、致し方ない話しであった。今シーズンから広島を率いた森保監督は、約5年半かけてミーシャ監督が作り上げて来たものを継続したサッカーをしてきた。浦和は、監督が変われば目指すサッカーも大きく変わり、土台作りからの始まりである。チームの完成度や熟成度の違いは、自ずと生じる。Jリーグ初戦で、ミーシャ監督は自分自身の分身と対決をしなければいけない状況であった。
だが、この敗戦から多くの事を学ぶ事が出来たと思う。広島と言う良いお手本となる対戦であったと思う。山田直輝選手は「広島戦は、動き出しのタイミングが難しく。前の人間の距離間が悪くて、孤立してしまった。失点してから、相手が退いて守ってしまい、崩すのが難しくなってしまった。後ろからのボール回しでもっと真ん中を崩していかないといけない所を外に追い込まれてしまった。そこを改善すれば、もっと縦パスが入る展開が出来る。」と話し、梅崎司選手は「ワイドが連動して飛び出すシーンを増やしていかないと駄目だと思う。縦パスも少なく、後ろから運ぶシーンが少なかった。もっと、勇気を持って前に出て行く。広島の方が、勇気を持って縦パスを入れていた。相手の方が、やりたい事を実戦して出来ていた。距離間と角度が重要だ。」と話した。
初戦を闘い、修正点を選手達は実感している。それを如何にピッチの中で修正出来るか?!が重要になってくる。ミーシャ監督は基本3DFであるが、状況によっては、ボランチ1枚が下がり4DFになるし、両サイドハーフが下がり、5DFにもなる。攻撃の時などは、DFの選手が積極的に上がり、状況によっては2DFになったりする。いわゆるカメレオンのような変幻自在の「可変DFライン」である。また、攻撃も「可変FW」になる。このシステムで重要なのは、ボールを奪った後で、どのタイミングで縦パスを入れて、攻撃のスイッチをonにするかである。選手同士のコミュニケーションも大切な要因であるが、なによりも同じイマジネーションを抱けるかが、大きなポイントとなる。ミーシャ監督は、練習中に何度もフリーズをかけて、パスの選択やポジショニングの修正を選手に指示をしている。その積み重ねが、チームの完成度に繋がって行く。
次節ホーム開幕となる柏戦は、チームの完成度も熟練度も柏が上である事は明確である。ミーシャサッカーは、やっと歩き始めたばかりである。しかし、焦らず、慌てずに、勇気を持って縦パスを入れ、チーム全員で同じイマジネーションを描けば、昨シーズンのJリーグチャンピオンの柏を打ち破る事が出来るだろう。浦和を愛するファン・サポーター、全ての人達もピッチの中で闘う選手達と同じイマジネーションで一緒に闘って欲しい。真っ赤に染まるホームサイスタだから、出来るはずだ。
突然ですが、ここで問題です。
サッカーで重要な要素の一つであるコミュニケーションは、声と●と●である。さぁ~何でしょうか?