浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「ここからが正念場!!」(9/21)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

残り9試合、優勝経験者のベテランが締める。

早いもので、Jリーグも残り9試合となった。昨シーズンは、対戦カードを見ながら眉間に皺寄せて勝ち点の計算をしていたのが、今シーズンは、少しニヤケながら対戦カードを眺めている。第25節が終了した時点で、浦和は12勝9分け4敗 勝ち点45点。2位の仙台とは勝ち点で並んでいるが、得失点11と得失点差で3位につけている。首位の広島とは、僅かに勝ち点2差である。得失点差では、10点も離されているが、勝って勝ち点を伸ばせば良いだけの話である。仙台とも広島とも直接対決が残っている。他力本願で無く、自力優勝の可能性があるのだ。

『優勝』の話をするのには、時期早々だと思うが・・・。9月15日に行われた横浜FM戦後、原口元気選手は「アウェーで逆転勝ち出来たのは、チームのまとまりの強さ。昨年、残留争いをしていたチームが変われたのは、練習の成果。1点取られても、2点取れると思ってやっている。負ける感じがしない」と力強く話してくれた。「負ける感じがしない」この言葉を2006年シーズン以来、本当に久しぶりに選手の口から聞いて、頼もしく思え『優勝』の文字が頭に浮かび嬉しくなってしまった。

しかし、今シーズンのJリーグは混戦模様である。圧倒的に強いと思えるクラブは存在しない。昨シーズン、不甲斐ない成績でJ1残留争いをしていたクラブである事を忘れてはならないが、その浦和が優勝戦線に踏み止まっているのだ。鈴木啓太選手は「優勝?まだないなぁ。正直、優勝を考える状況ではないよ。成長している段階で、みんながそれに気づき始めていると思う。優勝する可能性もあるが、もっと成長して、もっと強くなれるよ!優勝はそんな簡単なものではないよ」と話してくれた。原口選手が言った「負ける感じがしない」と言う話を鈴木選手に伝えると、「元気、そんな事を言ったの?!だったら、3点ぐらい決めて欲しいね。でも、若い選手の気持ちは頼もしい。(チームを)引っ張って行って欲しいね」と目を細めた。

チームの成長を坪井慶介選手は「サッカーがブレ無い。それに対して選手が取り組んでいる。監督は、積極的なミスに対して非難する事はない。ワンプレーのミスでも、狙っている所が良ければ褒めてくれる。だから選手がチャレンジをする。それが、成長に繋がっている。信じて取り組んで行けば、上手くなる実感がある。自信とやるべき事が明確になっている。だから、試合を重ねる毎に、練習でやって来た事が、ゲームの中で出てる」と手応えを感じている。ミーシャ監督の練習は、ハーフコートで様々な制限を付けたゲーム形式である。試合で起こりうる状況が、毎日のトレーニングの中に組み込まれているからこそ、試合の中での状況判断力が付いて来たと思える。練習中からミーシャ監督は「ボールを貰う前にしっかりと選択肢を持つ事」と口が酸っぱくなるぐらい選手達に伝えている。だから、状況判断をしながらパスの出しても、受けても止まらないで動く。それが、チームの成長となって試合で生かされているのだ。

優勝する圧倒的強さを持つ為に、浦和はまだ成長段階だ。残り9試合、ここからが正念場だ。坪井選手は「勝ち点を見れば分かると思うが、上とも近いが、下とも離れていない。毎試合大切に、勝つために闘って行く」と話し、鈴木選手は「まだまだ先はある。直接対決もある!次のゲームに集中して・・・。そこが無ければ、その先は無いからね!」と優勝経験者のふたりは『優勝』する道のりの厳しさを知っている。

とにかく、成長しながら足元をすくわれない様に、地に足を付けて1戦々を全身全霊で闘う!きっと、その先には輝く未来があると信じている。

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