浦和フットボール通信

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【This Week】週刊フットボールトーク Vol.113 (11/9)

高校サッカー選手権県ベスト4。FK2発に沈む、川崎戦

椛沢佑一(浦和フットボール通信編集長)× 豊田充穂 (コピーライター)

椛沢:まずは高校サッカー選手権のお話から。埼玉県予選はベスト4が出揃い、今週末に準決勝が浦和駒場スタジアムで行われます。本庄第一対正智深谷、浦和東対浦和南の2試合です。インターハイファイナリストで優勝候補筆頭だった武南は、トーナメント1回戦で越谷西に敗退。同じく優勝候補だった西武台も本庄第一にベスト8で敗れました。全国レベルを擁する二校の敗退は驚きました。ベスト4は北部対決と、浦和対決になりました。浦和南は学校創立50周年で、秋山監督が今季で定年ということで、かなり意気込んでのベスト4進出ではないでしょうか。守備の堅い両チームの対戦は注目です。

豊田:浦和南は伝統の勝負強さで少ない得点機を確実にものにしたようですね。観戦したファンの方の話では、面白いサッカーという意味では越谷西のパスプレーが圧倒的。しかし経験値を誇示するかのように、ここぞの場面で「得点をむしりとる」南高の試合運びの上手さも好対照で興味深かったとか……。秋山監督の花道という意味では、南もゆずれない部分があるのでしょう。浦和東と対戦する準決勝の浦和ダービーも必見です。南が出場権を得れば11年ぶりですか? 本命視されていた武南も西武台も敗れた後を受け、昨年本大会の雪辱を期す野崎先生(浦和東高監督)も相当の意気込みでイレブンとともに駒場に登場するはずです。

椛沢:野崎先生率いる浦和東はさすがの勝負強さを備えてのベスト4進出です。自身の母校である南高との対決は楽しみですね。
さて、浦和レッズは水曜日に敵地・等々力で川崎フロンターレ戦でした。平日に関わらず、アウェイスタンドは相変わらず赤く染まり、多くのサポーターがレッズを後押ししました。試合は皆さんご存じの通り2-4で痛い敗戦です。先制点を奪い、久しぶりに試合の入り方も良かったわけですが、川崎のレナトにFK2発を含む3得点を前半の内に与えてしまいました。確かにFKは素晴らしいゴールでしたが、何かそれを跳ね返せるパワーがこの数試合見受けることができません。

豊田:FKの一撃でひっくり返される展開は悔いが残ります。急遽イレブンを牽引する立場になった山田暢久から元気に渡り、フィニッシュは柏木という「これ以上ない形」での先制点をゲットし、等々力ではおなじみのレッズペースに持ち込んでいただけに。セットプレー対策に残している守りの課題がいまだ克服されていないことは確かですが、運もなかったのでは?と思います。あれはマルシオの肩に当たったのですか? いずれにしてもあの位置からあれほど効果的なドライブがかかるとは……。めったに見られないほどの軌道でシュートがレッズゴールに飛んで驚かされました。

椛沢:1失点目は、マルシオの腕に当たってドライブがかかったFKでした。運がないと言えばそれまでですが、2失点目はファウルを与えないプレーをするべきだったと思いますし、相手選手を乗せてしまうプレーをさせてしまったことは悔やまれます。2002年シーズンも終盤の失速をして最後まで勝てないというシーズンがありました。そのような尻つぼみな展開で終わって欲しくないと思います。レッズが進んでいる道が間違っていないことは分かりますが、何かその中で変化を与えないとズルズル行く気がしています。

豊田:ミシャ監督はFKの件も含めて「自分たちのプレーが出来ていたのはレッズ。これもサッカー。我々の方向は間違っていない」というニュアンスを述べています。支持者としてそう思いたいのは山々ですが、上位を狙うためのチーム力の課題部分が浮き彫りになっていることは明らかでしょう。守備陣の層の薄さとストライカー不在は、終盤のデッドヒートに耐えられない欠落点として隠しようがありません。ディフェンスの軸はベテランぞろい。ここ数試合を見ていると勝負どころで消耗が激しく、判断も当たりも遅れを取っている。アタッカーを見ても、当面の対戦目標である首位広島の佐藤寿人や降格圏内のガンバ大阪の救世主となっているレアンドロは「競った局面」を一発で打開する能力を持っていますね。やはり、ああいう駒を持っているチームは苦しい場面でもイレブンが落ち着いて見えてしまう。まあ、この時期は他人の庭の芝がすごく青く見えるわけですが(苦笑)。監督の交代カードの切り方にも疑問を呈する声が多いですね。選手層を厚くしてサブを用意するプロセスにまでには、就任1年目のミシャには時間が足りなかったのでしょうか。

椛沢:厳しい言い方になりますが、選手起用については監督の信頼に応える戦力がいないということなのではないでしょうか。その意味ではまだミシャに結果を残すための十分な戦力が整っていないということなのかもしれません。勝負所で必ず必要になってくるゲームを決めれる選手の存在はタイトルを狙うのであれば必要になってくると思います。

豊田:これもオフに向けてのテーマとなるのでしょうが、長期ビジョンはもちろん、1シーズンの短期間でもチームの戦力ビジョンが考えられる情況が整っているか? ミシャがその改善を決断できる立場におかれているか? 確認したい欲望に駆られますね。終盤に来てのこの1分けを挟んでの3連敗は辛すぎる。メディア関連の知り合いたちからは「浦和は降格でもしないかぎり、補強らしい補強で準備するという発想はないのでは?」と、痛いところを突かれてしまいました。

椛沢:それでも今季は阿部、槙野と代表クラスの選手を補強しているわけですからね。その効果もあっての今の順位ではあると思います。さらに上を狙うためには更にプラスアルファの補強が必要になってくるでしょう。次節は、首位広島との対戦です。開幕戦で大きな差を見せつけられた相手、そして現在首位のチームに対して、シーズンの集大成を見せる良いチャンスとなる試合だと思います。是が非でも勝利をもぎ取りたい試合です。何かそれぞれの目的が散漫になって、一体感が薄れている雰囲気を感じますが、優勝だとかACL圏内とかいうよりもこの試合に勝ちたいというシンプルな気持ちを皆でもって首位広島を打ち破りたいところです。ホーム埼玉スタジアムでも久しく勝利をしていません。勝利を渇望する気持ちは多くのサポーターが持っていると思います。それを前面に出していきましょう。レッズよ、死ぬ気で勝て!と。

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