浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「浦和でしか出来ない事」(11/30)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

リーグ最終戦、総力戦で勝利をして有終の美でシーズンを終えよう。

Jリーグ各クラブのホームスタジアムには、それぞれが醸し出す雰囲気がある。浦和のホームである埼玉スタジアムにも、浦和でしか出せない独特な雰囲気がある。やはり、一番感じるのは試合前のサポーターが一つになって作り出すビジュアルである。浦和カラーの赤、白、黒の大旗を始め、背番号17のユニホーム旗などがスタジアムに登場するとワクワクする。中でも、スタジアム全体を使って描かれるビジュアルは心が躍る。かつて、試合前のビジュアルを見た瞬間に鳥肌が立ち「この試合勝った!」と思った事が何度かあった。ビジュアルで芸術点が入り試合が決まる訳ではないが・・・。『勝たせたい!』『絶対に勝つ!』というオーラが、試合前にスタジアムを覆いつくすのだ。しかし、ここ数年の観客動員数減少に伴い、バックスタンドを使っての大掛かりなビジュアルが見られなくなったのは残念である。

今まで、大一番の試合の時など浦和サポーターの一体感は、言葉では言い表せないものがあった。2003年11月3日 ナビスコ杯決勝戦では、赤白黒の縦じま模様が鹿島サポーターを圧倒して、国立競技場を埋め尽くした。2004年11月20日 優勝が掛かった名古屋戦、駒場スタジアムでのナイアガラの滝のような紙吹雪は忘れられない。思いを込めて作成した紙吹雪をビニール袋に詰め込んで、浦和駅からスタジアムへみんなが向った。2006年、天皇杯優勝でアジアが見えた。そして、「ALL COME TOGETHER」を掲げ浦和の街が真っ赤に染まった。12月2日首位で迎えた最終節G大阪戦では、6万2241人の観客が埼玉スタジアムに詰めかけ、巨大なエンブレムがバックスタンドに登場した。

観客動員が多い事は良い事である。ぜひ、多くの方にスタジアムに足を運んで欲しいと思う。ただ、人海戦術が良いという訳ではない。2007年10月24日PK戦にまで縺れ込んだACL準決勝城南一和天馬戦では、スタジアム中の大旗がPK戦の前にゴール裏に集結した事もあった。観客が少なくても、サポーターの団結力で勝ったと思えた試合も過去には何度もあった。要するに、勝ちたい!気持ちなのだ。

対戦相手が、浦和に来る度に、アウェーを感じさせる街やスタジアムであった。しかし、ここ数年でそのパワーが減少してしまった気がする。「ALL COME TOGETHER」と呼びかけても街中が赤く染まるほどではない。以前は、自主的に「ALL COME TOGETHER」のポスターをみんながいたるところに貼っていて、街が赤く彩られた。当時、工事中であった浦和PARCOの工事外壁にまで張られていたのだ。浦和が赤く燃えた情熱であった。
今も『勝ちたい!』『勝たせたい!』気持は変わらない筈である。あの当時の情熱を一人一人が持ち寄れば、勝利への巨大なパワーになる。リーグ戦も残り1試合となった今、ACLの出場権は、残り1枠である。鳥栖、柏、名古屋、浦和で1枠の争奪戦になっている。鳥栖と柏の結果にもよるが、再びあの舞台へ行くためには、絶対に勝たなければならない。

浦和には、浦和にしか出来ない団結力がある。赤く燃えあがらせた情熱で、最後の笛がなるまで拳は高く、声高らかに、みんなで闘おう!ホーム最終戦、有終の美で幸せを噛みしめたい。

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