浦和フットボール通信

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2013シーズン新加入選手会見レポート

今週末の2013シーズンに始動に先駆けて、埼玉スタジアムにて新加入選手の会見が行われ、各選手の意気込みが語られた。そのコメントを全文公開でお送りします。(浦和フットボール通信編集部)

山道守彦強化本部長
「みなさんこんにちは。昨シーズン、この場で『ここ数年調子が悪い中で、浦和レッズのあるべき姿を戻して、リーディングクラブとして頑張っていきたい。経験のある監督として、ミシャ監督に来て頂き、経験があって一流の選手に来てもらって、あるべき姿を追求したい』というお話をさせて頂きました。そして、今のサッカーを継続すること、クラブを安定化させるという狙いをもってやってきました。その結果、リーグ戦3位、ACL出場権獲得を果たすことができました。その中で、ミシャ監督とチームの戦術に合致して、このチームをもっと熟成させる選手はどういう選手がいるのかとディスカッションをした中で、ここに集まってくれた選手がいます。彼らを獲得できるようにトライしてきました。そして、彼らにはミシャ監督とレッズがもっと魅力的なサッカーができるように目指して、やって頂きたいと思っています。その狙いをもって加入してもらいました。私が紹介するまでもなくご存知の選手だと思いますので、それぞれの選手が、自分でお話をするのが良いと思いますので、詳しい紹介は控えます。最後になりますけれども、このメンバーと共にさらなる魅力的なサッカーを展開できるように努力していきたいと思っていますので、宜しくお願いします」。

那須大亮選手
「今季から浦和レッズに加入することになりました。背番号4のDFの那須大介です。このような素晴らしいクラブに来れたことを光栄に思っています。少しでも力になって、チームがひとつでも多くのタイトルが取れるように個人としてもチームとしてもいろいろな部分でチャレンジをしていきたいと思いますので、よろしくお願いします」。

関口訓充選手
「今季から浦和レッズに加入することになりました関口訓充です。今年は浦和レッズがタイトルを取れるように一生懸命頑張りたいと思います。宜しくお願いします」。

森脇良太選手
「サンフレッチェ広島から移籍しました森脇良太です。私事の話なのですが、13日に広島から引越しをしまして、13日の午後から埼玉に向けて車を出発させました。14日の夜中に埼玉に到着をしまして、次の日は住まい探しをするために予定を組んでいたのですが、朝、ホテルの駐車場から出たら、辺り一帯が真っ白で大雪でした。それよりも自分の住む場所を探さないといけないという気持ちが強かったので、不動産屋さんに向かいましたら、着いた途端に、今日はこの状況だからマンションは見れませんと言われまして、おいおいちょっと待てよ!と思ったのですが、どうしようもないので、引き返すことにしたのですが、引き返そうと思ったら大雪になってきて、車を走らせているところじゃなくなりました。その地域は坂道が多くて、ましてや僕の車はノーマルタイヤだったので、これ以上に行ったら危険だと思って、路肩に止めて、今日はここで一泊するしかないと思ったのですが(笑)。困ったところで、浦和レッズのマネージャーと槙野からたまたま電話をもらって、状況の説明をしたら、マネージャーもいろいろな人に伝えてくれて、選手も槙野、宇賀神と加藤さんが応援に駆けつけてくれて、その他にも浦和のスタッフ、地域の住民の方も手伝ってくれて、僕の車を動かしてくれて、なんとか駐車場に入れることができました。話におちがなくつまらない話になりましたが......(笑)
浦和に来て早々、困ったところで、いきなり助けてもらって、迷惑をかけて非常に申し訳ないと思ったのですが、自然とサポートをしてくれる、暖かい街だなと思いました。それには浦和レッズというクラブがここまで地域に貢献などをしてきたことで、地元の方も応援をしてくれて、こういう時も多くのサポートをしてくれているんだと感じて、浦和レッズは素晴らしいチームだと思い、恩を感じました。このクラブのために、この一年しっかり結果を残さないといけないと、このクラブは優勝してこそ、このクラブのあるべき姿だと思っていますので、昨日皆さんに頂いた恩はピッチで返したいと思っています。すいません。変な話をしまして......」。

興梠慎三選手
「こんにちは。森脇の後で話しづらいですが......。このようなビッククラブの浦和レッズに入団できて光栄に思いますし、感謝をしています。今年はすべてのタイトルが取れるように頑張りたいと思います。応援を宜しくお願いします」。

阪野豊史選手
「こんにちは。今季から浦和レッズに加入した阪野豊史です。浦和レッズユースから明治大学に入学をして、また戻って来ることができて、嬉しく思います。一日でも早くチームに貢献できるように頑張りたいと思います。応援を宜しくお願いします」。

質疑応答
Q.「森脇選手に、チーム内に自分を知る監督、選手がいることも移籍の要因になったのか?移籍にあたって、監督、チームメイトからかけられた言葉があったら教えてください」。

森脇選手
「まず、こういう素晴らしいチームである、浦和レッズから声をかけてもらったことに光栄に思いました。自分が一番、重きを置いているところで、自分にあったサッカー、自分がやっていて楽しいと心から楽しめるサッカーができるチームはどこかと考えていた時に、浦和レッズからオファーをいただいて、監督もずっと広島でやっていましたし、僕も監督の下でサッカーをやったことがあるので、監督の下でサッカーをやれば楽しいということを充分知っていました。広島にも大変お世話になったので、すごく悩んだ部分もあったのですが、自分自身、新たなチャレンジとして、環境を変えてやらなくてはいけないという思いがあって、今回、このような決断をさせてもらいました。監督が目指すサッカーをもう一回、僕自身も体現したいなという思いもありました。もちろん、監督や槙野、陽介と知っている選手がいて、よく言われるのはチャレンジといっても、監督がいて彼らがいたら、新たなチャレンジではないのではないか? 環境を変えると言ってもそうではないと色々な方から言われましたけども、僕にとっては知っている選手が何人かいるのは少しのアドバンテージになるかもしれないですが、監督が浦和にいて、彼らが浦和レッズにいるからと言って、5年も10年もプレーできるような簡単なチームではないと思っていて、そのくらいの強い覚悟で浦和レッズに決めました。この一年間しっかり結果を残さなければ、長くプレーができないと思っているので、環境を変えて新たにプレーをしたいと思いました。移籍に関しては槙野や陽介と相談したことは一切ないです。どうするのかという電話をもらってもわからないと答えていました。この移籍は僕自身が考えて、決断をしなければいけないと思っていましたから。相談したのは家族だけです。今の時点で監督とはお話をさせてもらってないです。埼玉スタジアムで試合をした時に握手をしたくらいです。

Q.「関口選手に、11番を背負うことの意味をどのようにお考えでしょうか」。

関口選手
「浦和レッズの11番は田中達也選手がつけていて、非常に偉大な選手であって、レッズに数多くのタイトルをもたらした選手であると思いますし、栄光の番号であると思います。達也さんは(帝京高校の)先輩でもありますし、その選手を追い越すつもりで、自分にもやらなければいけないというプレッシャーを与えて、その状況を作ってサッカーをしたいと思ったので、浦和レッズの方から11番をつけさせてもらえるなら、つけたいと言いまして、つけさせてもらいましたので、光栄に思っています」。

Q.「みなさんの目からみたレッズサポーターの印象と、彼らにどのようなプレーを見てもらいたいか、教えて下さい」。

那須選手
「去年までは敵チームとして、埼玉スタジアムでプレーすることは非常に威圧感もありました。プレッシャーというか、相手チームとしては嫌な場所でしたし、それが味方になって自分たちの声援になることは非常に力強い応援だと思いますし、これ以上にない12番目の選手として、すごく良いことだと思っています。見ているサポーターが心に残るようなプレーができると思いますし、自分らしく球際の強さだったり、いろいろな自分の特徴の部分で、見せていければと思います。それ以上に気持ちのこもったプレーを感じられるくらいのプレーをしたいと思っています」。

関口選手
「レッズサポーターは日本一のサポーターだと思いますし、これだけの数のサポーターがスタジアムに足を運んでくれるのは浦和レッズくらいだと思いますし、その中でプレーができることは自分自身の成長に繋がる一歩だと思います。サポーターにはシーズンを通して背中をおしてもらいたいです。プレーでは、スピードとドリブルを見てもらいたいと思いますし、最後まで諦めない姿勢をシーズン通してやっていきたいと思います」。

森脇選手
「僕自身は、各チームのサポーターが、すごい情熱をもってチームを応援していると思っていますけど、浦和レッズというクラブはその中でも特別だと思います。あんな雰囲気を出せる、作れるサポーターはいないという印象があります。そのサポーターを味方につければ非常に自分たちの助けになりますけど、サポーターから「森脇帰れ」という言葉が飛んでこないようにやりたいと思います。僕自身、帰る場所はないので、このチームでやらなくてはいけないという思いがあるので、ポジティブな声がもらえるように結果を出したいと思います」。

興梠選手
「日本一多いサポーターだと思いますし、自分自身が結果を出せなければ認めてもらえないと思いますし、そう言う意味でも僕はFWなので、サポーターのみなさんとしてはゴールをすることを見ていると思いますので、なるべくたくさんのゴールを決められるように頑張りたいです」。

阪野選手
「小さい頃から埼玉に育ちましたが、他のチームにはないチーム愛がある素晴らしいサポーターだと思います。自分はFWなので、特長を活かして点を取りたいと思います」。

Q.「興梠選手に、母校である鵬翔高校が高校サッカー選手権の決勝まで進んでいますが、そこへの思いと、決勝戦が雪で延期になり遠征の予算が足りないとのことですが、先輩として、そこへの支援も考えていますでしょうか。

興梠選手
「テレビでしか見ていないのですが、鵬翔高校が宮崎県勢として初めて国立に立って、すごく心を打たれています。お金に関しては初めて聞きましたが、全力でサポートをしていきたいと思います」。

Q.「関口選手以外にも背番号についての印象と、その番号になった由来などを教えてください」。

那須選手
「レッズから4番を頂きまして、僕自身、4番、5番、6番がサッカー人生の中で多かったので、ありがたく思っていますし、浦和レッズの4番は那須だということが思ってもらえるように頑張りたいです」。

森脇選手
「僕の背番号は、46番です。答えは単純で4月6日生まれなので46番にしました」。

興梠選手
「特に30番については思いがあるわけではないですが、30番は興梠慎三だと言わせられるように頑張りたいです」。

阪野選手
「クラブから19番を頂きました。那須さん、興梠さんと一緒で19番は阪野と覚えてもらえるように頑張ります」。

Q.「それぞれの選手に、浦和に入ろうと思った最大の理由。どこか魅力で浦和レッズに入りたいと決断したのか教えてください」。

那須選手
「サポーターも含めて、クラブとしても大きなクラブですし、サッカーも去年を見ていても素晴らしいサッカーをして結果を残していて、その中で自分がチャレンジできると思ったので、自分の中でこのクラブでチャレンジしようと思いました。言葉ではなかなか伝えられない言葉以上のものがこのクラブにはたくさんあるので、そういう部分で魅力を感じました」。

関口選手
「一番の魅力はパスサッカーであって、このサッカーをしている中でのサポーターの雰囲気作りはものすごいものがあります。対戦相手をしてみてこのサッカーをすることで、新たなサッカー観ができたら良いと思って、決めました」。

森脇選手
「僕も彼らと一緒でサッカーに魅力を感じて移籍を決断しました。人もボールも動いて、人の心も動かす、そんなサッカーをするのは日本でもそんなに多くないと思っていますし、そのサッカーをしているのは、浦和レッズだと思っていました。プレーでファン・サポーターを喜ばせたり、応援をしてもらえる中で、プレーをさせてもらいたいという気持ちが強かったので、このような決断をしました」。

興梠選手
「浦和レッズに移籍しようと思った理由はふたつあります。一つ目は、鹿島に入団をした時も一番、最初に声をかけてくれたのが鹿島でした。今回、移籍をしようと思って、一番最初に声をかえてくれたのが浦和レッズでした。もうひとつは鹿島でプレーをしていて、一番やりずらかった。そして一番魅力的だったプレースタイルが浦和レッズだったので、その意味で浦和レッズに移籍することを決めました」。

阪野選手
「明治大学に行ってもレッズの試合はよく見ていて、ユースの同期の山田直輝や高橋峻希が活躍をしているのを見ていて、ずっと浦和レッズに戻りたいと思っていました」。

Q.「那須選手は守備のポジションでは様々なところができると思いますが、どこで一番勝負をしたいでしょうか」。

那須選手
「センターラインのディフェンスですね。センターラインではボランチもそうですし、センターが自分の特長が一番出ると思っています」。

 

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