浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「熱い夏がやって来る~レッズレディース」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

リーグ制覇に向けて、まずは足元を見つめて中断期間にパワーアップを目指す!

ブラジルワールドカップとアジアカップで男女共にリーグ戦が、しばし中断されることなった。嬉しいことに、浦和は男女共にリーグ戦首位で中断を迎えるのは浦和史上初である。

Jリーグは残り20試合、なでしこリーグまだ6試合しか消化していない現状で喜ぶにはまだ早いが、アベック優勝を夢みても良いのではないかと思ってしまう。

柏木陽介選手は、積極的にチームメートをレディースの試合に誘い「お互い優勝したいね」と話す。思わず夢を見たくなる要因の一つは、レッズレディースの快進撃である。昨シーズン、2部降格の危機にさらされたレッズレディースが、今シーズンは開幕戦でなでしこリーグ3連覇をしているINAC神戸に3対2と粘り勝ちしてから5連勝を飾った。

そして、中断前の5月4日に行われた湯郷戦では、日本女子代表キャプテン宮間あや選手ひとりにゲーム運びの核の違いを見せ付けられて敗戦したが、5勝1敗で快進撃をしているのだ。吉田靖監督は「5勝1敗は、予想していたよりも良い成績だ」と少し満足気な表情を浮かべた。

また、チームの好調に伴い、アジアカップで闘う日本女子代表に高畑志帆選手、乗松瑠華選手、猶本光選手、吉良千夏選手、後藤三知選手と5名も選出されたのだ。

昨シーズン、猶本選手も吉良選手もチームの成績と同じように悩み苦しみ、自信を失っていた。試合出場も儘ならなかったこの2人の代表入りは、嬉しい限りである。吉良選手は「前線からの良い守備は、良い攻撃に移れる」と前からのプレスを心掛けて高い位置でボールを奪いゴールを狙っていた。猶本選手は「ボールを奪えるようになり、ボールをインターセプトした後に得点に絡む意識で前に行けるようになった」とオフシーズンに大学院でスプリントトレーニングをしていた成果が出て自信が戻ってきた。

前線からの追いこむ守備で、DFラインを押し上げてコンパクトにして主導権を握り、守備の安定がチームの好成績をもたらし日本女子代表への道に繋がったのだ。来年のバンクーバーワールドカップ出場権を手に入れ、準決勝では中国と延長戦にまでもつれ込み決勝へと日本女子代表は駒を進めた。ベトナムの高温多湿の厳しい環境で開催されているアジア杯を闘い抜くことで、代表に選出された5名は、また更なる成長を遂げてチームに良い影響をもたらしてくれるはずだ。何物にも代えがたい経験を、アジアカップで積んでいる。

その一方で、この中断期間をレッズレディースの選手たちも有意義に過ごしている。元レッズレディースの岩倉三恵選手の所属するスペインリーグのバレンシアFCとの親善試合を行ったのだ。長距離の移動でコンディションが良くないバレンシアFCに対して、レッズレディースは容赦なく襲いかかった。スピードに乗ってボールをポゼッションしながら圧倒的にゲームを支配した。だが、決定的なチャンスを何度も作り30本のシュートを放つも、スペイン女子代表のGKマリア・ホセ・ポンス・ゴメス選手の好セーブに阻まれてしまった。試合は1対0で勝利をしたものの、課題が浮き彫りになった。

吉田監督は「判断して、ゲームの流れの中での修正が出来るようになった。やってきたことが確実に出せるようになった。だが、決定的な形を作っても決め切れない。シュートやクロスの精度、動き出しの質などをもっとやっていかないといけない。ここで出たゲームの課題を修正しながら、代表から帰ってきた選手が合流して、更にレベルアップをしていきたい」と話した。

虎の子の1点を決めた柴田華絵選手は「勝ったけど、課題が明確になった。決定的なチャンスを決め切れる力を付けたい。プレーの質を高めて、リーグで生かしていきたい。良い経験になった」と身を引き締めた。

MVPに輝いた藤田のぞみ選手は「精度や判断の部分は、個々がしっかりと練習で取り組んでいかないと駄目だと思う。多くの課題も成果も出た試合だった。まだまだ、強いチームにならないといけない」と個々のレベルアップがチームの底上げに繋がる思いを話した。

今シーズンから、なでしこリーグの大会方式が変わり、レギュラーシリーズ上位6チームがエキサイティングシリーズへと進出して、リーグ優勝を争う。その際、レギュラーシリーズで得た勝ち点に関わらず、1位で通過したチームには勝ち点6、2位は勝ち点5が与えられて、エキサイティングシリーズを闘うのだ。上位6チームに入るのは必須条件であるが、少しでも優位な状況でエキサイティングシリーズへと駒を進めたい。

厳しい闘いをしている日本代表組みの経験と、日本で課題と向き合いしっかりと練習に取り組んでいる選手達の相乗効果で、レッズレディースはパワーアップするはずである。しっかりと足元を見つめた中断期間は、まもなく終わり6月1日からリーグ戦が再開される。エキサイティングシリーズに向けて、彼女たちの熱い夏がやって来る。

Q.運動をしていていきなり膝が、ガックンとなることがあります。なぜですか?

A.痛みの程度にもよりますが、膝に何かが引っ掛かかってしまうことをキャッチングと言います。一番多いのは半月板損傷です。半月板の切れているところのが、膝の関節に少し引っ掛かると膝の曲げ伸ばしは出来ますが、違和感があります。もっと酷い半月板損傷になると、関節の間に完全に挟まってしまうことをロッキングと言います。ロッキングが起きると、膝の曲げ伸ばしが出来なくなります。

川久保整形外科クリニック 第4回 スポーツ医科学講習会「知っておきたい!スポーツ外傷・障害の予防と処置・対応」を開催のお知らせ

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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