浦和フットボール通信

MENU

河合貴子のレッズ魂ここにあり!「さぁ~Jリーグの再開だ!!」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

いよいよリーグ再開。浦和が求められる意識

ワールドカップブラジル大会が終わり、やっと寝不足から開放された。大会直前に攻撃の中心選手であるロイス選手が負傷したり、守備にも問題点を抱えていたが、全てにおいて優れた総合力を誇るドイツの優勝であった。最後となったFKのチャンスで、ボールの弾道を悲しげに見つめていたメッシ選手の姿が、今もなお脳裏に焼き付いている。ブラジル大会を通して、人それぞれ色々なことを感じ、考えさせられたと思う。

天皇杯の初戦となった浦安SC戦に8対2と快勝した後に、柏木陽介選手は「チャレンジ&カバーを一人一人が意識してやらないといけない。俺らがカウンター攻撃を仕掛ける時に、下がり過ぎているとしんどい。俺らが前でやりたい守備の確認が必要だ。プレスに行くところは行く。退く時は退く。メリハリが大事!本当は、前から嵌めて、高いDFラインを保ちながらプレスをかけたい。メキシコもチリも頑張っていた。前からプレスを掛けて、無理ならブロックを作る。日本がやって行かないといけないことだと思う。名は無いが、一人一人が頑張って闘っていた。日本は、勘違いをしていたかも知れない。連動性を意識しないといけない。レッズから代表が増えていかないとね。頑張るチームには、結果が出る」と厳しい口調で話した。プレスの掛け方の重要性と攻守においての連動性、そして頑張る姿勢を柏木選手は、ブラジル大会で改めて感じたのだ。

優勝したドイツ代表メンバーを見れば、GKのノイアー選手はじめ、MFシュバインシュタイガー選手やドイツを優勝に導くゴールを決めたゲッツェ選手など7人がバイエルン・ミュンヘンに所属している。前大会を優勝した時のスペインも、ほとんどの選手がバルセロナに所属しているメンバーであった。日頃から同じチームでプレーしている「阿吽の呼吸」が正確でスキルの高い連動性に繋がっていると思える。だからこそ、柏木選手は浦和から代表選手が多く選出されることを望んでいるのだ。

そのためには、確固たるチームの成績が鍵となる。ミシャ監督はスコアだけを見れば快勝したと言える浦安SC戦を厳しい目で「試合は勝利したが、幾つかの点に関しては、もっと良いプレーをしないといけない。特に、2失点した部分であり、2~3回は相手に決定機があったと思う。もちろん点差が開いて、こういう気候の中で闘っているが、得点機会を相手に与えるということはあってはいけないと思う。いよいよリーグ戦が再開する。試合に向けて良い準備をしたい」と身を引き締めた。

新たに就任する日本代表監督が、フットボールに対するどのようなフィロソフィーを持っているかにも大きく左右される。しかし、所属するクラブで良いパフォーマンスを見せなければ、代表に呼ばれることは決してない。1カ月半におよぶ中断期間を経て、これから暑い中での試合が続く。浦和の選手たちは、目的意識を高く持ち『優勝』へと突き進んで行く。

では、それをサポートするファン・サポーターの意識はどうだろうか?今シーズン開幕戦においての悲しい出来事もあった。浦和を愛する者たちが、試行錯誤しながら今シーズンを過ごしている。下ばかり向いていては、何も始まらない。私の友達で身体が不自由なレッズサポーターがいる。車椅子で埼玉スタジアムはもちろん、遠いアウェーにまで遠征している。その彼女が、山田暢久氏の引退試合後に「良い試合だったよね。でもね・・・。もっと良いことがあったの!!」とやや興奮気味に頬を赤くして嬉しそうに話しだしたのだ。Jリーグ開幕当初から応援してきた彼女は、山田暢久氏引退試合を物凄く楽しみにしていた。試合が終わり、山田暢久氏や選手たちが場内を一周し始めると、スタジアムに集まった人々はスタンディングオベーションで彼らを迎えた。「その気持ちは、同じ浦和を愛する者として理解出来る」と彼女は言った。しかし、前の人達が立ってしまうと車椅子席の人達は立ち上がることも出来ず何も見えなくなってしまう。いつもは、我慢をしていた彼女であったが、特別な試合で思い入れが強かったので、思わず「何も見えない!」と叫んでしまったそうだ。そして、何とか見える場所を求めて車椅子を走らせた。そんな彼女に「戻っておいで」と優しい声が掛かったのだ。戻ってみると、なんと彼女がいた車椅子席の一角だけが、まるでモーセの十戒のようにピッチへと視野が開けていたそうだ。実は、車椅子席の前に座っていた男性が、彼女の「何も見えない!」と言う声を聞き、「座りましょう」と周りを促し、それが最前列の人まで伝わったのだ。その男性は「見たいよね~あなたも長いからね(サポーター歴が)」と彼女の気持ちを汲み取って声を掛けてくれたそうだ。

彼女の話を聞いて、心が温かくなった。これぞ!レッズサポーターの真の姿である。仲間を思いやる大切な気持ちを持っている。その気持ちがあれば、どんな状況でもみんなが一つになれるはずである。

選手たちも闘う準備が出来ている。みんなで一丸となって闘って行こう!
さぁ~Jリーグの再開だ!!

Q.なぜ、膝に水が溜まって膝が腫れるのでしょうか?

A.大きな怪我で無く、スポーツを遣っていて水が溜まるのは、膝の関節の中に炎症があるからです。一番多いのは、半月板損傷や関節の軟骨を傷めていると水が溜まります。軟骨少し半月板が傷んでいたりすると、膝に体重が掛かることにより半月板が動き関節の袋が刺激されて炎症が起きます。また、関節の軟骨が傷んでいると、軟骨の表面がザラザラしているので、その刺激で炎症が起きます。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

パートナーサイト

ページ先頭へ