浦和フットボール通信

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「鹿島戦で連勝ストップ」 ゴール裏からの試合レビュー Jリーグ第17節vs鹿島アントラーズ戦(2014/7/29)

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前節、アウェイの徳島戦できっちり勝利して勝ち点を積み重ねたレッズは、宿敵、鹿島アントラーズを埼玉スタジアムに迎えての一戦となった。

鹿島だけには負けたくないという思いをもったサポーターも多く盛り上がってきた一戦も39,205人と入場者数は4万を越えず、北のゴール裏にも空きがある状況は寂しさを感じると共に、首位に立っての鹿島戦でもスタジアムに訪れるモチベーションを喚起出来ていないという状況に、危機感を感じざるを得ない。要因はさまざまにあるとは思う。

その中でもスタジアムは、鹿島戦を迎える“特別仕様”の応援からスタートした。『威風堂々』『ウォーリアー』のチャントは記憶の限りでは今季初に歌われたチャントで、声で選手達を鼓舞するためにサポーターがこしらえた応援だった。

キックオフ直前のファーストコールは、西川チャント。連続完封ゲームで完全にサポーターの信頼を得ている証だった。ミシャ体制4連勝中の鹿島は、ミシャサッカーに相性も良かったが、鹿島も浦和対策を完全にしてきた印象がある。夏の連戦で、レッズはボランチの青木を鈴木啓太に。右サイドの平川から関根にチェンジして試合に挑んだ。序盤はお互い見合った形で、ゲームが進行していく。その拮抗した状態で、浦和が柏木のCKから興梠がこぼれ球を押し込んで先制をする。

鹿島もボランチの柴崎が後ろから飛び出してボールを受けると見事なシュートで同点となった。その後も両チームが決定機は作るが、この試合も西川がスーパーセーブでチームを救った。後半もポゼションをして相手の穴を窺うレッズと、引いて相手のミスを付け入ろうとする鹿島の構図で、緊迫した時間が続いた。レッズは迫力ある攻撃を繰り出すことがなかなか出来ず、勝ち越すことは出来なかった。後半も西川が鹿島の決定的チャンスを防いで0で抑えて、1-1でゲームは終了。公式戦の連勝も8でストップした。

鹿島という相手にはどの試合も勝利をしたいのがサポーター心理ではあるが、夏場の連戦の中で考えると、この試合でも勝ち点1を積み上げられたのは、大きな成果になった。この試合でも西川の存在は大きかった。勝ち点1は西川がもたらしたと言っても過言ではない活躍だったと思う。

サポーターとしては、後半勝ち越したい状況の中で、その勝ち越すパワーをゴールから送れていないというモヤモヤがあるのも確かで、どうしたら現状の中で以前のようなパワーが作り出せるのか試行錯誤をしている。これから苦しい状況になった時にサポーターがチームのパフォーマンスに対するリアクションの応援だけではなく、自分たちが後押し刷るという強い気持ちを統一して持てる雰囲気作りが必要になってくるのかもしれない。

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