浦和フットボール通信

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「何か寂しい夏の夜」 Jリーグ第20節vsサンフレッチェ広島戦 ゴール裏からのレビュー(2014/8/18)

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前節、敵地で川崎にリーグ戦9試合ぶりの黒星をつけられた、レッズは、ホーム埼玉スタジアムに戻って、サンフレッチェ広島を迎え入れた。

試合前にはにわか雨が降ったが、試合開始と共に雨は上がったが、観客動員数は39,224人と昨季の広島戦と比べても3,000人近くが減っているのは未だ気になるところだ。

今節は那須が出場停止となり、永田がリベロの位置を務め、他のメンバーは不動のイレブンが名を連ねた。レッズサポーターは、ここ3試合勝利がないチームに対して、原点に戻って、浦和レッズコールで、選手達をシンプルに迎え入れた。

広島とは完全なミラーゲーム。さらに広島は佐藤寿人、青木など攻撃のスイッチとなる選手を欠いているせいか、相手のミスを狙う作戦を採り、前に出てこないために、お互いがにらみ合う時間が続いた。あまりに閉じこもる広島に対してレッズのサポーターがざわつく場面もあった。その展開の中で、22分に柏木のFKからチャンスが生まれた。柏木のFKがバーを弾いたところを阿部が右足で押し込んで、レッズが先制をした。その後も広島は自分たちから仕掛ける時間はほとんどなく前半を終了した。

ハーフタイムには、昨年に続く花火が打ち上げられたが、昨年の場所は工事で使えないために、バックスタンド裏の場所から花火が打ち上げられて、北ゴール裏のスタンドからは全く見えず。バックスタンドのサポーターももちろん見ることが出来なかったため、ほとんどのスタンドから見えない花火の企画となっていた。打ち上げる場所がないのは仕方ないとは言え、見えないエリアが分かっていて打ち上げているのであれば、誰のために打ち上げた花火なのか分からない。残念な企画だった。

ハーフタイムが明けて、後半は広島が多少圧力をかけてくるが、相手の様子を窺う作戦は変わらず、浦和も様子を見る展開が続き、見所がほとんどない試合となった。前節は川崎の破れ、3戦勝利がないことを考えると、勝利至上主義となり、相手の土俵には乗らずに勝ち点3を得るために粘り強く時間が経つのを待つというのも一つの考え方だろう。しかし見ているファン・サポーターにとっては退屈な時間が続くのも事実。もう少しチャレンジをしても良いのではないかと思う部分があったのも事実だ。あの展開の中でサポーターだけが盛り上がって一方的に応援するのも難しいので、必然的にレッズサポーターが声を出している時間も短くなってしまった。

最後の最後、ロスタイムにCFの皆川に起点を作られて、柴崎が西川と1対1のピンチを迎えたが、これも西川がビックセーブで死守。これが決められていたら、最悪の雰囲気で試合が終わるところだった。今季は西川によって勝ち点を積み上げることが出来ている。試合は1-0で終了して、久しぶりの無失点で、広島から勝ち点3を得た。
課題は残しつつも首位をキープ。今季は結果を残したいシーズンと考えるのであれば、派手な試合を望まずに失点を減らして安定した戦いを続けていく必要があるのかとも思う。勝利の試合であるが、非常にもやもやした気持ちで家路につく試合となった。

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