浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】鬼門のアウェイ鳥栖戦で、昨年の悔しさを晴らす!(2014/11/28)

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興梠はメンバー入りせず。鬼門の鳥栖を打破し、自力優勝に望みを掛ける

前節のG大阪戦でホーム優勝を逃した浦和は、11月29日に行われる鳥栖戦に向けて気持ちを切り替えた。大原練習場の周りの桜の木々も落ち葉となり、気温9℃とすっかり晩秋となった28日午前10時から約1時間強の練習で選手たちは汗をかいた。

G大阪戦で強行出場した興梠慎三選手は、アップシューズでウオーキングとランニングを織り交ぜながらコンディションを調整。ミシャ監督は「残念ながら、慎三は怪我した箇所に問題があり、メンバーには入っていない」と申し訳なさそうに話した。

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アップ後に行なわれたハーフコートのミニゲームは、鳥栖のカウンターをイメージしていた。ビブ組は前節のG大阪戦の前日練習と変わらずGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、青木、関根、梅崎、柏木、FW李。ビブなし組はGK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、平川、MF山田、鈴木、関口、マルシオ、矢島、FW阪野となった。

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CKからこぼれ球に対する守備など攻守にわたり、マークの確認やポジションの取り方などCKの練習を念入りに行なった。しかし、ビブ組のCKのこぼれ球から、ビブなし組の素早いカウンターで持ち込まれ、マルシオ選手のシュートを西川周作選手がファインセーブをするものの、そのこぼれ球を平川忠亮選手が右足を振り抜きゴールを決めるシーンがあった。ビブ組は、失点してからCKの時に自陣に残る選手を含めて、再度に渡りポジショニングやマークの確認など細かい修正を行なった。また、攻撃面では、前線の3人はもちろんであるが、ボランチの阿部勇樹選手や青木拓矢選手など積極的にシュートを撃つシーンが見られた。

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G大阪と神戸戦の結果出次第では、浦和のJリーグ制覇が決まる。しかし、他のクラブの結果を気にするよりも、鬼門と言われているアウェイ鳥栖戦でしっかりと勝利を収めることに選手たちは集中しているようであった。

鳥栖を想定したミニゲームでは、球際に厳しく、ゴールに拘る集中した練習が出来ていた。

ミシャ監督「明日は選手達が素晴らしい闘いをしてくれる」

ミシャ監督は「みなさんご存じのように、我々はアウェーの鳥栖を苦手にしている。昨シーズンも33節で鳥栖とあたり、勝利をしていれば優勝の可能性があった。しかし、負けた。苦い経験がある。前節のG大阪で敗戦し、明日のゲームで何が必要かは、選手は理解している。選手は、集中して良い練習をしてきた。間違いなく、明日のゲームは選手たちが、素晴らしい闘いをしてくれる」と勝利を確信しているように話した。

那須「ここまで来たらやるしかない」

那須大亮は「ここまで来たらやるしかない」と厳しい口調で話したが「いつも通り練習でも楽しんで出来た。90分間、自分たちらしく闘えば、勝利は転がってくると思う」とベテランらしく至って冷静に話し、汗が冷えるのを気にして「コンディション調整があるから・・・」と足早にロッカールームへと入って行った。

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森脇「昨年の悔しさを晴らす」

森脇良太は「鳥栖は高さがある選手がいる。ロングボールを多用してくる鳥栖は、困ったら豊田頼みで早めにクロスを入れてくる。相手にボールをポゼションさせるのも手かもしれない」とニヤリと笑い「鳥栖の狙いは、ホームでブロック(守備を固めて)カウンターだから、その戦略には嵌らない。球際は戦争!球際バトルで強い気落ちで闘う!アウェイの鳥栖で昨年、優勝が潰えた。涙を流したくらい悔しかった。明日の試合で、その悔しさを晴らす」と鳥栖戦に向けて闘志を燃やした。

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李忠成「勝ちます!」

ミニゲームで豪快なミドルシュートを決めた李忠成は「上手く入りました」と笑みが零れ、「G大阪戦でシュートが撃てなかったから、シュート意識を持って練習をしてきた。G大阪戦では、チームの誰かが点を獲れば良いと思っていた。ウメ(梅崎司)や陽介(柏木陽介)にチャンスはあったが、自分がゴール前で強引に撃っても良かったと思った。鳥栖は、退いてカウンター1本狙い。焦らないでやる。流れを変えるのは、俺!!」と気合を入れた。そして、最後に一言「勝ちます!」と言い残しロッカールームへと消えた。

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タカネェの今日のイチオシ!!「阿部勇樹選手」

攻守に渡り動きが冴えていた阿部勇樹選手!!阿部選手は、梅崎選手に絶妙なタイミングで縦パスを入れて李選手のゴールとなった攻撃の起点を作った。また、チャンスだと思うと華麗なドリブルでゴール前に切れ込み、ミドルシュートを決めるなどゴールにどん欲であった。守備面でも、しっかりと声をかけて前線から追いこむ動きとブロックを作る動きなど中盤で良いバランスを保っていた。ミニゲームでCKからの失点したシーンでも、直ぐにポジションの取り方やマークの修正を図っていた。ゴール前に固い守備を退いてカウンター狙いで来る鳥栖に対して、阿部選手の攻守に渡る判断力は、チームを勝利に導くキーポイントになる。

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