浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「恋しや浦和」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

なんだかんだ、浦和の街に赴いてしまう

戦術理解度を高める指宿キャンプも終盤に差し掛かり、チームの調整具合も良いようだ。Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップでは、さまざまな選手の組み合わせで2勝1分けと好成績を収めた。選手の疲労もピークに達している中で、課題も見えるゲームではあったが、順調だと言っても良いと思えた。ただ、選手がチャージを受ける度に、怪我だけはしないで欲しいとドキドキしながらテレビ観戦をしていた。取材に行っていれば、選手の状態も詳しく分かるが・・・。もどかしさを感じてしまい、早く浦和に帰って来ないかと待ち遠しく思う。

チームがキャンプ中だと、浦和の街から足が遠のいてしまっている。多少、浦和に赴く回数は減っているが、なんだかんだ言いながら、浦和に行く口実を見つけている。都内に住んでいながら、掛かり付けの病院は何故か浦和であるし、ガソリンも浦和で給油した方が、近所よりも遥かに安い。本を購入するのにも、読みたいフットボールの本は近くの書店には無い。地下鉄で池袋に本を購入しに行くのであれば、ガソリンの給油がてら浦和に行ってしまう。浦和で行き付けのガソリンスタンドのそばには、ディスカウントスーパーがあり、ついでに買い物をして帰る。近所には、スポーツBRAのたぐいは一件もない。テニスコートはあってもフットサル場はない。閑静な住宅街と言えば聞こえが良いが、浦和の街に馴染んでいるものにとっては、何処となく寂しさを感じる。

今年の冬は、積雪こそないが底冷えする時など身体が温まるものが食べたくなる。とろみのついた少しピリ辛の娘娘のスタミナラーメン。オジェック元浦和監督が大好きだったバスボーイのオジェック豆腐。浦和のガード下にある焼き肉の三楽苑では、テグタンうどんの辛さを増量することも出来る。お一人様焼き肉には抵抗はあるが、マスターもママも凄く優しい方なのでついつい甘えてテグタンうどんだけ食べさせて貰ったこともあった。うどんと言えば、旧中山道にある石本屋の鍋焼きうどんも良いが、なんと言ってもチーズが効いたトマトスープうどんも良い。サムシングの真夜中のスパゲッティーも寒い日にはお薦めである。

トウガラシが効いたピリ辛の食べ物ばかりを思いつくままにあげて見たが、浦和駅東口側にある王龍のレッズ餃子もピリピリしているが、ほど良い辛さだ。でも一番のお薦めは、フウフウしながら食べる海鮮おこげは絶品である。鉄鍋で運ばれて来た時に、おこげご飯にとろみの付いたアンを掛けるジュワーと言う音が食欲をそそる。

おでんは、やっぱりカッパだ。カッパのマスターのダジャレもここ最近は聞いてないと懐かしく思う。浦和の名物と言えば、鰻だ。鰻は、夏バテ防止で「土用の丑の日」と言うぐらい夏の食べ物のイメージである。だが、鰻が一番美味しい季節は冬だそうだ。冬の寒さを乗り切るために、鰻は脂をたくさん蓄えている。そのため、冬の鰻は脂が乗っていて身も柔らかくとても美味しい。「冬場の鰻は味で勝負」と教えてくれたのは、むさし乃である。

自然とフットボール好きが集まり、みんなでワイワイと楽しく大画面でTV観戦をするならば、力は有名である。ひとりで行っても、今井店長が仲を取り持ち直ぐに周りと打ち解けることが出来る。見逃した試合や気なっていた試合は、ティナラウンジで見ることが出来る。海外のフットボールを含めて、じっくりと試合を見たいのであれば、BARブロスが最適だ。マスターのたっちゃんとフットボール談議で花が咲く。深夜にお腹が空いたら、URAWA POINTのまぜソバか究極の卵かけごはんが食べたい。

浦和の街を思い浮かべながら、食べたいお店や行きたいお店を思いつくままに並べてみた。浦和に在住の方なら、どれも馴染み深いお店ばかりである。浦和には、美味しいケーキ屋さんや隠れた名店がまだまだ沢山ある。お汁粉が食べたいと思っても、家の近くには甘味所はない。浦和だったら・・・と思いながら小豆を煮た。

疲れた心を癒してくれるのは、一杯の珈琲だ。じっくりと時間を掛けて水で抽出した砂時計のダッチ・コーヒーのホロ苦さが堪らない。でも、やっぱり寒い時は、ブレンドの浦和珈琲で心も身体も温まりたい。浦和を思い、チームを思い、ひとり侘びしく珈琲を入れてみた。幾ら美味しいお店でも人を思い遣る気持ちが無ければ美味しいとは感じないだろうと、侘びしく入れた珈琲の香りが物語っていた。浦和は、温かい街である。恋しや浦和。

Q. ファン・サポーターが鈴木啓太選手が抱えている不整脈を心配しています。川久保先生のご専門ではありませんが、基本的なことを教えて下さい

A. 不整脈は、病気で起こる不整脈と俗に言うスポーツ心臓があります。サッカーやマラソンの選手、トライアスロンの選手など持久力を鍛えないといけない運動を続けていると、酸素をたくさん送るために心臓の血流量が増加します。血流量が多くなると心臓の筋肉が、肥大します。肥大した心臓をスポーツ心臓といいます。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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