【河合貴子の大原なう】7連戦の最初となる横浜FM戦に向けて最終調整を行う<ミシャ監督コメントあり>(2015/4/17)
7連戦の最初の試合となる横浜FM戦に向けて
練習がスタートした午後3時は、気温22℃と晴れ渡る空であったが、徐々に雨雲が掛かり始め、一気に気温が14℃まで下がり肌寒い、春の不安定な天候となった。
選手たちの「行こうぜ~!」と元気な声がピッチに響き、横浜FM戦に向けての練習が行われた。
今日の興梠慎三選手は、細かいステップワークや息があがるほどきついリハビリメニューをこなしていた。「きつかったぁ」と思わず愚痴が零れるほど、かなり身体を追い込んでいた。チーム合流は出来ないものの、名古屋戦復帰の目標を経てているようだ。
アップ後には、恒例のハーフコートでのミニゲームは、ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、高木(梅崎)、武藤、FW李(ズラタン)。ビブなし組は、横浜FMを想定し4-2-3-1のシステムでGK大谷、DF橋本、永田、加賀、岡本、MF青木、鈴木、梅崎(高木)、小島、平川、FWズラタン(李)のメンバーが組まれた。
1本目の前線は、李忠成選手のワントップに武藤雄樹選手と高木俊幸選手のシャドーでスタート。ミニゲーム開始早々、柏木陽介選手からの縦パスに抜けだした武藤雄樹選手がいきなり先制ゴールを決めて、好調さをアピールしていた。武藤選手のゴールがきっかけになったのか、両チームのバトルに火が点いた。両チームとも攻守の切り替えが早く、ボールを奪い、奪われ激しい展開となり、どちらも主導権が握れない好ゲームとなった。
ビブ組の戻りも早く、ビブなし組が崩せない展開の中で、永田充選手がインターセプトして持ちあがり豪快なミドルシュートを決めた。
2本目の前線は、ズラタン選手のワントップに武藤選手と梅崎司選手のシャドーに代わった。前線が代わってもミニゲームの流れは変わらなかった。ビブ組は、宇賀神友弥選手がドリブルで持ち込みシュート、槙野智章選手もゴールを狙うが抉じ開けられなかった。特に、ビブ組みはボールを奪ったら縦パスを意識しているプレーが見られた中で、関根貴大選手がワイドのポジションから中に入り、サイドのスペースを森脇良太選手が上手く使いクロスを上げるシーンも見られた。
ミニゲームの中で、ビブ組の左右CKの攻撃と右CKの守備を立て続けに行なうなど、横浜FMのセットプレーを意識していた。攻守に渡り手応えを感じられる良い試合前日練習となった。
ミシャ監督「良い準備が出来た」
練習後、ミシャ監督は「マリノスは、浦和と並ぶ日本を代表するクラブだ。両チームとも素晴らしい選手が揃っている。観るものを魅了するサッカーになる。良いトレーニングができ、良い準備が出来た」と話し、「マリノスは、前線にブラジル人選手が加入した(アデミウソン)。中村俊輔が怪我をしている状況で、攻撃のクリエイティブが欠けているが、全員でハードワークして闘い、中村がいないことを補っている」と横浜FM戦も厳しい闘いになると身を引き締めて話した。
浦和は、横浜FM戦を皮切りにACLとリーグで7連戦となる。横浜FMにしっかりとホームで勝利を収め、過酷な7連戦の良いスタートを切りたいところだ。