【河合貴子の大原なう】恒例のシャトルランでは、”大原の帝王”関根に那須が競り勝つ!?(2015/6/23)
気持ち切り替えて、新潟戦に向けての準備が始まった。
1stステージ制覇を果たした翌日は、湘南との練習試合が行われ、試合出場選手はクールダウンを行なった。そして、オフ明けとなった6月23日、青空が見え隠れする蒸し暑い中でオフ明けのトレーニングが午前10時から行なわれた。
長期離脱をしている石原直樹選手と岩舘直選手はリハビリメニューをこなし、青木拓矢選手は湘南との練習試合で右足首を捻挫し、経過を見ながら週末に向けて別メニューとなった。
フットサルコートでは、オフ明けに必ず行なわれている通称ザキトレの体幹トレーニングが野崎アスレチックトレーナーの下で始まった。お馴染のメニューであるが、選手たちはひとつひとつの動作を確認しながら丁寧に取り組んでいた。メニューの合間には、リラックスした笑みもこぼれていた。ゴールのバーを掴み、身体を斜めにして腕の屈伸では支えていた腕が痛かったのか「痛て!」と那須大亮選手から声が上がっていた。武藤雄樹選手や橋本和選手など浦和に新加入してきた選手たちも、半年を過ぎると、当初と比べてスムーズにザキトレをこなしていた印象を受けた。
フットサルコートでのザキトレのあとは、坂道奪取やステップワーク、基本のパス練習などが行なわれ、最後は有酸素運動能力が大切なシャトルランニングが行なわれた。シャトルランニングでは、”大原の帝王”と言われる関根貴大選手の横に那須選手が陣取り、最初のランニングで僅かに那須選手がリードをすると「やった!関根に勝った!」と那須選手は喜んでいた。しかし、あくまでも関根選手は冷静に最後まで自分のペースで走り続けていた。
今回のシャトルランニングは、選手のコンディションに合わせて、走る距離が違い槙野智章選手や柏木陽介選手たちは走る距離が短めであった。通常のシャトルランニングを行なったのは、関根選手や武藤選手、高木俊幸選手、橋本和選手、加賀健一選手、茂木力也選手、斉藤翔太選手などであった。
西川周作選手と大谷幸輝選手は、ザキトレの後は土田コーチの下でGKとして求められるステップワークやハイジャンプなどに取り組んでいた。
大原のクラブハウスには、1stステージ制覇を祝して沢山のお花や胡蝶蘭の植木鉢が届けられ、華やかに玄関に飾られていた。また、記者室には「1st Stage WINNER」記念ポスターが貼られていた。その記念ポスターには「REDS GO TO NEXT STAGE」の文字が今の浦和の状況を物語っていた。選手たちは、誰ひとり1stステージ制覇では満足していないし、浮かれている選手はひとりもいなかった。
約1時間のオフ明けトレーニングを終えた選手たちは、汗だくになりながらファンサービスに応え、また気持ちを引き締めていた。
1stステージ最終節の新潟戦に向けて、準備が始まった。