浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー/レディース編】2015なでしこリーグ1部レギュラーシリーズ第10節 vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース<吉田監督コメントあり>(2015/7/13)

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リーグ再開のジェフレディース戦に競り負ける

FIFA女子ワールドカップカナダ大会が終わり、ようやく待ちに待ったなでしこリーグが再開した。再開の初戦、浦和レッズレディースはジェフ市原・千葉と対戦した。レッズレディースは現在3勝2分け4敗で、勝ち点11の5位、対するジェフレディースは4勝4分け1敗で勝ち点16の4位。レッズレディースは、ジェフレディースに勝って少しでも上位との勝ち点差を詰めよりたいところだ。日中は真夏日となった7月12日、日が傾き始めた17時、ジェフレディースのキックオフで始まった。

レッズレディースは、GK平尾、DF和田、千葉、高畑、北川、MF柴田、猶本、岸川、吉良、FW清家、後藤が再開初戦のスターティングメンバーを飾った。一方、ジェフレディースなでしこジャパンのGK山根絵里奈選手とFW菅澤優衣香選手がスタメンに名を連ね、またレッズレディースに所属していたDF千野昌子選手、DF櫻本尚子選手、MF保坂のどか選手がスタメンで起用された。

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立ち上がりから積極的にしかけて来たのは、ジェフレディースであった。しっかりとした守備からコンパクトにして仕掛けてきた。レッズレディースも我慢強い守備からチャンスを覗い、16分には後藤三知選手が起点となり、左ワイドの吉良千夏選手へと展開すると左サイドのバイタルエリアに走り込んだ猶本光選手にパスが渡り、ゴール前に素早いクロスを送るも、中で合わせる選手がいなかった。

清家貴子選手がジェフレディースのDFの裏をつく動きをするが、ジェフレディースのDF陣に警戒されて前線にボールが収まらず厳しい展開になるが、徐々にレッズレディースが主導権を握り始めた。ゲームの流れが傾きかけた38分、瀬戸口梢選手からロングボールが菅澤選手に渡ると、菅澤選手がレッズレディースのDFの動きを冷静に見ながらドリブルで持ち込んだ。レッズレディースのDF陣は、菅澤選手のドリブルを遅らすことも、シュートコースを消すことも出来ずに、そのまま菅澤選手が格の違いを見せ付けるゴールを決められてしまった。

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前半を0-1で折り返したレッズレディースは、後半の頭からセンターバックの千葉望愛選手に代えて、長野風花選手を投入。ボランチの岸川奈津希選手をセンターバックに下げて、長野選手をボランチのポジションに起用して攻撃の起点を作ることにした。何とか1点を返そうと組み立てを図った。

57分には、長野選手から左サイドのスペースへロングボールが北川ひかる選手へと、リトルなでしこジャパンのホットラインでパスが通り、北川選手のクロスにニアで吉良選手がゴールを狙い飛び込むが、一足早く山根選手にキャッチされてしまった。レッズレディースにゲームを支配されたジェフレディースは、追加点を奪うために、60分に筏井りさ選手に代わり鴨川実歩選手を投入。レッズレディースも64分に運動量が落ちて来た吉良選手に代えて加藤千佳選手を入れて左サイドの活性化を図った。

攻め続けるレッズレディースに対して、ジェフレディースの守備は堅く、シュートまで持ち込めない展開となった。CKからのチャンスも生かせずにいた。レッズレディースにビックチャンスが訪れたのは、74分と80分の2回だった。

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74分、退いてボールを受けた後藤選手から柴田華絵選手へとボールが渡り、柴田選手のスルーパスに反応した清家選手がGKを交わして放ったシュートは、シュートコースに身体を張った上野紗稀選手に阻まれて得点を上げることが出来なかった。

80分は、ジェフレディースのミスパスを後藤選手が付け込んでドリブルシュート!決まったかと思いきや、サイドネット。レッズレディースは、チャンスを生かせず。0-1でジェフレディースに敗戦を喫した。

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吉田監督「試合内容は悲観するものではない」

吉田靖監督は「勝ちたいと思っていたが、力が足りずに敗れてしまった。危なかったのは、失点したシーンだけだった。内容は、悪くなかった。注意していた選手に失点をしてしまったのは、まだまだだ!北川からのクロスでチャンスを作りだしたが、ジェフの守りは堅かった。もっとシンプルに攻撃をすれば良いのに、良いプレーをしようとし過ぎて、流れが途切れた。相手も前線にボールが収まらなかった。基本の決定力の差が出た。ジェフのDFラインが浅いので清家を利用してやろうとした。チャンスは作れた。巻き返しは可能だ!試合の内容は、悲観するものではない」と悔しそうに話した。

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なでしこリーグ開幕して1敗しかしていないジェフレディースの守備は、本当に堅かった。だが、同点、逆転のチャンスはあった。ジェフレディースに敗戦はしたが順位は変わらずに5位をキープした。しかし、勝ち点1差で新潟レディースと伊賀FC、勝ち点2差で湯郷ベルが追いかけてきている。浦和の女たちに下を向く暇はない。次節のベガルタ仙台レディースで勝利を収めて、勝ち点を積み重ねていきたい。強い思いを胸に秘めてレッズレディースの選手たちは、浦和駒場スタジアムを後にした。

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