浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】国士舘大学とのトレーニングマッチ(2015/8/6)

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炎天下で国士舘大学サッカー部と練習試合に6ー1で快勝

猛暑日が6日連続となり、茹だるような暑さとなった8月5日。多少、風があるものの日差しが傾き始めた午後4時でも気温は下がらず、炎天下の中で国士舘大学サッカー部と練習試合が行われた。

左足内転筋の肉離れで代表を辞退した柏木陽介選手と甲府戦で右肩関節損傷した岡本拓也選手、長期離脱中の岩舘直選手と石原直樹選手は別メニューであった。リハビリメニューをこなした柏木選手は練習試合が気になり、ピッチのタッチライン際で観戦しながら、チームメイトに声を掛けていた。

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練習試合は、45分を1本、30分×2本、20分を1本と変則的な形で、また暑さを考慮して途中で給水タイムが設けられていた。

1本目は格の違いを見せつけて4得点

1本目の45分は、GK大谷、DF橋本、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、青木、平川、梅崎、李、FWズラタンでスタートした。国士舘大学サッカー部は4-2-3-1の布陣でしっかりと狙いを持った守備をしていた。

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開始早々、いきなり前プレスを掛けて来た国士舘大学が攻撃のチャンスを作り、平野祐一選手がループシュートを狙うも枠を捉えることが出来なかった。浦和は、慌てることなく主導権を握り国士舘陣内に攻め込み、3分には右のCKを獲得。このCKで那須大亮選手が接触で鼻を打撲してしまった。柏木陽介選手が「また、鼻を折ったんじゃない?」と心配そうな声を上げたが、那須選手は痛がりはしたが、立ち上がりプレーを続けた。

主導権を握る浦和は、大学生相手に容赦はしなかった。25分、宇賀神友弥選手のクロスをゴール前でズラタン選手が合わせようとしたが、僅かに国士舘DFの反応が早くクリアーされてしまった。しかし、その零れ球を拾った李忠成選手が素早い動きからゴール前のズラタン選手へとパスを送り、ズラタン選手はしっかりと合わせて先制点を叩き出した。

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29分には、オーバーラップした橋本和選手のクロスをファーサイドで李選手がドフリーで合わせて豪快なシュートを叩き込んだ。李選手の動き出しに思わずオフサイドフラッグが上がったが、主審はオフサイドを認めずに2点目。(李選手の動き出しは、実に綺麗なファーへと流れる動きであった。オフサイドではなかった)

36分、ズラタン選手に楔の縦パスが入ると、ズラタン選手の落としを青木拓矢選手が右サイドの平川忠亮選手へ、平川選手のクロスをズラタンがファーサイドに走り込み3点目。続く、39分には、大谷幸輝選手から李選手へ縦パスが通り、李選手が斜め後方の森脇良太選手へ落とすと、その森脇選手から大きく逆サイドの宇賀神選手へと展開。宇賀神選手のクロスに飛び込んだ梅崎司選手が放ったシュートはポスト右に直撃!しかし、梅崎選手は冷静に跳ね返ったボールを拾い、再びゴールを狙って流し込んで行った。

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1本目の45分は、DFラインをしっかりと押し上げてコンパクトに保ち主導権を握った浦和が、縦とサイドを上手く使い分けて国士舘のDFに揺さぶりを掛けて、サイドからのクロスで4点を叩き出し格の違いを見せ付けた。

2本目ではズラタンが負傷退場

2本目、30分は那須大亮選手に代わり永田充選手、阿部選手に代わり鈴木啓太選手が起用されてスタートした。2本目、立ち上がり4分過ぎにズラタン選手が顔をしかめて、自らピッチの外に出て左太腿前を押さえて座り込んでしまった。ゴール前の混戦の中で相手DFのスパイクが、左太腿前に直撃してしまったようだ。ズラタン選手は大事をとって、高木俊幸選手と交代を余儀なくされてしまった。

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そのため、李選手がワントップに入り、シャドー梅崎選手と高木選手が務めた。ハプニングで集中力が途切れてしまったのか、暑さで動きが鈍ったのか、1本目に見せた攻撃のリズムがなかなか作れないでいた。開始15分の給水タイムには、森脇良太選手に代えて加賀健一選手、宇賀神選手に代えて関根貴大選手が起用されたが、試合の流れを変えることが出来なかった。

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21分には、平野選手から左のスペースに展開され、信末悠太選手の左からのクロスを松本孝平選手が狙い、ゴール右隅へと決められてしまった。その後は、反撃を試みる浦和であったが、運動量の落ちない国士舘に主導権を握られ自陣へと押し込まれてしまった。国士舘に追加点を与えるチャンスは作らせなかったが、2本目は0-1で終了した。

3本目では、橋本のドンピシャクロスを李がヘディングで決める

3本目は、GKを大谷選手から福島春樹選手へと交代。国士舘は、メンバーを総入れ替えして挑んできた。立ち上がり、自陣でのミスでピンチを招き、少しDFがバタついたように思えたが、徐々に落ち着きGKの福島選手もDFラインを押し上げて自身の守備範囲を広げた。

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7分には、橋本選手からの絶妙なクロスを李選手がニアーサイドでヘディングシュート!見事に決まった。1本目と同じ橋本選手と李選手のホットラインでゴールを叩きだした。3本目にゴールが生まれると、流れが良くなりワントップの李選手にボールが収まり、展開出来るようになった。14分に李選手から高木選手へとパスが通り、高木選手がドリブルシュートでゴールを狙うが決められなかった。

そして、15分の給水タイムには橋本選手に代わり茂木力也選手、青木拓矢選手に代わり斉藤翔太選手が起用され、また、関根選手に代わりユースの橋岡選手、平川選手に代わりユースの高山選手、梅崎選手に代わりユースの時里選手、李選手に代わりユース川上選手とユースの4選手がピッチに立った。ユース選手たちに鈴木啓太選手や永田充選手たちが声をかけてゲームをコントロールし始めていた。3本目は、1-0で終了した。

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4本目は、ユース選手中心の組み合わせ

4本目は、3本目の給水タイムで入れ替わった選手のままで行なわれた。高木選手も攻撃の組み立てを意識して行なっているようで、左のエリア内にフリーで流れた川上選手へアーリークロスを送り、決定機を演出するも決まらず、16分には茂木選手のスルーパスをDFの裏で受けた高木選手が技ありシュートを決めて、スキルの違いを見せた。

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また、加賀選手がボールを奪うと攻守の切り替え早く、前線に顔を出すシーンもあったが、なかなかシュートまで持ち込めなかった。ユース選手たちとコンビネーションが合わない中でも、ユースの選手を活かそうと鈴木選手や永田選手、高木選手の気遣いを感じた。

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ちなみ、ユースの選手たちの背番号は、30番FW川上、37番MF時里、28番MF高山、39番DF橋岡であった。

大学生相手であったが、代表選手がいない中で様々なことを試し、チャレンジできた練習試合であった。新潟戦まであと1週間と迫る中で、良い練習試合となった。

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