浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】東京国際大学との練習試合は、6-4の乱打戦で勝利(2015/10/25)

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東京国際大学体育会サッカー部とのトレーニングマッチ

なんとか逃げ切ったFC東京戦から一夜明けた10月25日。昨年よりも3日早く、木枯らしが昨夜から吹き荒れ、大原の練習場も澄み切った青空が広がった。だが、北西から吹く風が強く、肌寒さに拍車をかけていた。

FC東京戦に出場したスタメン組は、ゆっくりとクールダウンを行ない、ロッカールームに引き上げる選手たちを呼び止めて個々に話をするシーンがあった。また、槙野智章選手や西川周作選手、阿部勇樹選手など6選手は、輪になってリフティングを楽しそうに行なっていた。西川選手と森脇良太選手のタイミングが合わずにミスすると、「もう~!」と西川選手が森脇選手にじゃれ付き、笑いを誘っていた。

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午前11時から始まった東京国際大学体育会サッカー部のトレーニングマッチは、風速約6mの風がグランドを駆け抜ける状況となり、浦和が風上に陣地を構えて始まった。

浦和はGK大谷、DF岡本、永田、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、高木、梅崎、FW李、対する東京国際大学体育会サッカー部は4-4-2の布陣で挑んで来た。

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東京国際大学の前田秀樹監督(元水戸ホーリーホック監督)から「風が強いから気を付けて行け!」と声が掛かっていたが、立ち上がりから主導権を握ったのは風上の浦和であった。

4分、高木俊幸選手の左CKをファーサイドで永田充選手がシュート!一端はセーブされるものの、そのこぼれ球を李忠成選手が冷静に押し込み、浦和が先制し幸先の良いスタートを切った。

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浦和は、DFラインを高く保ち、加賀健一選手から大きく逆サイドの橋本和選手へ展開したり、永田選手から楔のパスやDFラインから効果的な攻撃の組み立てが見られた。だが、自陣のパスミスから東京国際大学の進昇平選手(浦和ユース出身・大学2年生)に奪われたり、安東輝選手(浦和ユース出身・大学2年生)に強烈なミドルシュートを放たれ、思わず冷や汗をかいた。

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しかし、ミスに動揺することなく浦和は、攻撃に鋭さを増して行った。16分には、平川忠亮選手からバックパスを受けた永田選手が、相手DFの背後を突くロングフィードに相手GKが飛び出した隙を上手く高木選手が拾って、無人のゴールへと流し込み2-0とした。

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2点リードしても浦和は攻撃の手を緩めず、22分には平川選手のクロスをニアで梅崎司選手がヘディングシュートを放つも僅かに枠を捉えることが出来なかった。

その3分後の25分、永田選手が持ち上がりながら前線の高木選手へ、高木選手を追い越す動きを梅崎選手が見せてDFの裏を取りシュート!見事な流れの中からゴールが決まり3-0。

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押し込まれ続けた東京国際大学は、32分にツートップと2列目の右の選手の3枚代えを行なってきた。さすがに3失点した東京国際大学は、退き気味となりゴール前を固めて浦和がボールを保持するものの崩すのが難しい状況となった。だが、慌てずに縦と外を上手く使い分けて、37分には高木選手から中央にポジションを取っていた平川選手へと展開し、平川選手のグランダーの縦パスを李選手が上手くおとりになりスルーし、その裏を梅崎選手が突き4点目を叩き込んだ。

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4-0になっても、浦和のDFラインは高く保ち、東京国際大学を圧倒していった。しかし、43分に高いDFラインに合わせてペナルティーエリア外にポジションを取っていた大谷幸輝選手に悲劇が訪れた。自陣のパスミスを途中出場した音泉翔磨選手(関東第一高校出身・大学1年生)に奪われて、無人のゴールへと流し込まれて失点してしまった。

自分のミスに落ち込む大谷選手に「幸輝!恐がらないで行こう!!」と杉浦コーチから檄が飛んだ。前半は、プロの技術の高さを見せ付ける展開であったが、勿体無いミスで4-1と折り返した。

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後半、東京国際大学はGKを含めDFラインを総取替えし、ボランチや左の2列目など7人の選手を入れ替えて挑んで来た。対する浦和は、前半のメンバーのままであった。風下にまわった浦和であったが、前半同様にしっかりとした守備から攻守の切り替え早くゲームを支配していった。

58分、李選手のスルーパスを高木選手が上手く合わせて5-0とすると、平川選手に代わり茂木力也選手、李選手に代わり石原直樹選手、大谷選手に代わり岩舘直選手を起用した。

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61分には、岡本拓也選手が鋭いオーバーラップからペナルティーエリアへと進入し厚みのある攻撃参加をみせると、堪らずに相手DFが岡本選手を引っ掛けてしまいPKを獲得。梅崎選手が冷静にPKを決めて、6-1と東京国際大学を突き放した。

大量得点を奪われた東京国際大学は、風上を利用して浦和のゴールに襲いかかり、前線からプレスを掛け始めた。押し込まれた浦和は、66分に永田選手から岩舘選手へのバックパスが、運悪く風に乗り綺麗な放物線を描いてゴールへと吸い込まれ、オウンゴールとなってしまった。

 

勢いづく東京国際大学は、74分、80分に途中出場した福島遼選手に2ゴール決められてしまった。前半は4-1、後半は2-3と終わって見れば6-4で浦和が勝利したが、後半もミスがらみの失点を含めて後味の悪い展開となってしまった。

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だが、出場した選手たちがそれぞれの課題を持って、チャレンジする姿勢が見られたことで、有意義なトレーニングマッチだったと言える。

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