浦和フットボール通信

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ナイキ担当者に訊く。浦和レッズ新ユニフォームに込められた想いと最新テクノロジー

ナイキ担当者に訊く
浦和レッズ新ユニフォームに込められた想いと最新テクノロジー

浦和レッズ2011年シーズンに向けて発表された新ユニフォーム。新ユニフォームに込められた想いやナイキの革新的なテクノロジーについて開発に携わった、株式会社ナイキジャパンの佐々木知法さんにお話をお伺いした。

UF:新ユニフォームはナイキのテクノロジーが多く搭載しているとお聞きしていますが、具体的にお話を頂けますでしょうか。
佐々木:昨年の南アフリカ大会から2018年のカタール大会までユニフォームの革新性を高めていくプロジェクトが進んでいます。目的は選手が常にベストなパフォーマンスを発揮で出来るよう開発を行っています。2011年はオーセンティックとレプリカの2つのユニフォームを展開します。選手が着用するオーセンティックのユニフォームは、脇のメッシュから背中のメッシュに通気させることで80%の通気性アップに成功。これにより衣服内の体温がコントロールされ常に快適な状態を保ちます。エンブレムとナイキのスウッシュは熱圧着のプリント加工を施し、袖部分の縫い糸なども省くことで軽量化を図りました。実際に着用した選手からも軽さについて高評価を頂いております。オーセンティックはレプリカに比べて、若干スリムシルエットになっていますので、選手のパフォーマンスを最大限発揮出来るように作られています。また今回は素材においても革新的なテクノロジーが搭載されています。日本のクラブチームの歴史で初めてとなるリサイクルポリエステルで作られたユニフォームとなっています。
脇のメッシュから背中のメッシュに通気させることで通気性を80%アップ。

UF:デザインについても、かなりこだわりがあるとお聞きしています。
佐々木:ナイキの統一デザインとして、「Traditional、Future Thinking、Moment Defining」という3つの考え方があります。一つめはクラブの伝統をしっかりと受け継ぐこと。二つめは、クラブの伝統にこだわらない新しく斬新なアイデアを加えること。三つめは今までのサッカーユニフォームに囚われない考え方を表現すること。この3つの考え方をマッチングさせた形を具現化したいと考えました。浦和レッズのユニフォームは、クラブ側の赤白黒のカラーとダイヤモンドへの伝統とこだわりを重視した形になっています。そしてナイキのデザインコンセプトであるジオメトリックデザインをグラフィックのダイヤ柄としてディープレッドのカラーをいれることでチームの歴史、伝統と革新的なテクノロジーが融合しました。クラブのこだわりとしている襟は、赤白黒のカラーを入れました。また昨年同様、襟首の内側には、「RED DIAMONDS」、裾には選手とサポーターのスローガンである「We are REDS」、洗濯タグにはハートの12のマークが入り、レッズの伝統が継承されています。アウェイユニフォームについては、伝統の白と黒のカラーリングで、2006、2007年のアウェイユニフォームからインスピレーションをうけて、センターにジオメトリックのダイヤがデザインされています。

2011ユニフォームは2月11日より発売される。

 

UF:ユニフォーム制作にあたっての秘話などはありますでしょうか。
佐々木:今回のユニフォームデザインは、ロンドン出身の女性のグローバルデザイナーが浦和の街やスタジアムを巡り、デザインをしていただきました。彼女はアーセナルのファンということでフットボールへの情熱が高く、すぐに理解して頂けました。埼玉スタジアムに訪れてレッズ戦を見た時は、90分に渡って迫力ある応援を続けるサポーターの存在にまず驚いていましたね。欧州では続けて応援をするということがないそうです。街やスタジアム、ショップなどを巡り、彼女も赤白黒というカラーのDNAを感じ取ったようで、そのバックグラウンドを大事にして今回のデザインがされました。

UF:サポーターの中では、GKユニフォームとして発売されている黒のユニフォームを3rdユニフォームとして販売されないのだろうかという期待もあります。
佐々木:今シーズンは、3`rdユニフォームの販売はありません。しかしながらレッズさんが大事にしている伝統と歴史を継承しながらも、ナイキとして常に新しいチャレンジはしていきたいと考えています。

UF:ありがとうございました。
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