浦和フットボール通信

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【レッズ練習レポート】CS鹿島戦に向けて攻撃パターンの確認

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(Report by 河合貴子)

CS鹿島戦に向けてメンバーを絞って攻撃の組み立てパターン確認!

肌寒い曇り空が広がった11月27日。ミーティングを終えて午前11時過ぎに選手たちがピッチに姿を見せた。
3グループに分かれて行われた通称”鳥かご”のボール回しでは、鬼になるたびにズラタン選手は「触ります!」と流ちょうな日本語で宣言したり、鬼になった関根貴大選手が身体を張ってブロックしたボールが腕に当たると「ハンド!」といじられて苦笑いしたりとリラックスした雰囲気で笑顔がこぼれた。

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アップ後、加賀健一選手、イリッチ選手、伊藤涼太郎選手、平川忠亮選手、永田充選手の5選手は、コンビネーションからのシュート練習となり、那須大亮選手は別メニューでコンディション調整となった。残りのフィールドプレーヤー15選手は、後方からの攻撃の組み立て練習に取り組んだ。

ベンチ入りを含めて鹿島戦に挑めるメンバーは18選手。この15選手に別メニューの那須大亮選手とGK2選手でちょうど18選手となる。鹿島戦に向けてメンバーが絞られたと言える。

GKは、西川周作選手と岩舘直選手でスタート。途中で、岩舘選手と大谷幸輝選手が交代した。DFは、槙野智章選手と遠藤航選手、森脇良太選手。左ワイドは宇賀神友弥選手が務め、右ワイドは駒井善成選手と関根貴大選手、ボランチは青木拓矢選手、柏木陽介選手、阿部勇樹選手、前線は石原直樹選手と李忠成選手、ズラタン選手の組み合わせと高木俊幸選手と武藤雄樹選手、興梠慎三選手の組み合わせの2グループに分かれて行われた。

ミシャ監督からは「パス!パス!パス!オープン、バンバンバン」と身振り手振りで指示が飛んだ。DFラインに阿部選手が入り、ボランチに預けながらパスを繋いでリズムを作り出し、タイミングで攻撃のスイッチを入れるのだ。

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例えば、槙野選手がボールを受けると、前線から興梠選手が退き気味にパスをもらう様子を見せながら下がるが、実際は中に絞った宇賀神選手が受けて、ボランチかもしくは退き気味に下りてきた選手へと預けている段階で、槙野選手が左バイタルエリアをオーバーラップして、宇賀神選手が預けた選手からサイドチェンジ気味のパスを受けて、ゴール前へとクロスを入れる。このクロスに対して、動き直しをした宇賀神選手をはじめ興梠選手や高木選手、武藤選手が飛び込み厚みのある攻撃を仕掛けた。
フリックを使い3人目の動きを見せるなど様々な攻撃パターンを確認する中で、これなら鹿島DFを崩せると思わせるシーンがあった。

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阿部選手から武藤選手へと楔のパスが入り、武藤選手が遠藤選手へと落として、遠藤選手から興梠選手へと展開。興梠選手の鋭い横パスを武藤選手がスルーして回り込んだ高木選手の見事なゴールが決まったのだ。当然、鹿島は興梠選手に対して厳しくプレスを掛けてくるだろう。それを逆手に取ったシーンであった。

何回も後方からの攻撃パターンを確認するだけでなく、ミシャ監督は自分たちで話し合う時間を設けていたのだ。この話し合い後に、岩舘選手と大谷選手が入れ代わり、関根選手が左ワイドへと回った。

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また、関根選手は「マキのところに入って」とミシャ監督から声が掛かり左ストッパーのポジションを試されるシーンもあった。さらに「ボールサイドによって受けるのではなく、スペースを意識して!」とミシャ監督から檄が飛ぶと、選手たちの斜めの走り込みや上下運動が増していった。左からの関根選手のクロスに柏木選手が飛び込み技ありシュートを決めた。このシュートが決まったシーンは、5選手がペナルティーエリア内にいたのだ。

また、槙野選手が「慎三!」と声を掛けると興梠選手はパスを受けるふりをして武藤選手へとスルーするシーンなど声で相手を釣り息のあったコンビネーションを見ることが出来た。

練習後は、フリーとなりそれぞれが課題に向き合った居残り練習に取り組んでいた。柏木選手はFK、遠藤選手はロングフィード、青木選手はステップワークを取り入れたフィジカル練習をしていた。

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クロスに合わせるシュート練習では、興梠選手が空中で止まって見えるほどの身体能力が高いヘディングシュートを決めると石原選手も「これぞ石原!」とチームメイトが絶賛するヘディングシュートを決めていた。

昨日の練習では、ミニゲームを中心としてかなりハードに行われたが、今日は軽めであったが圧倒する攻撃力で鹿島を封じ込めて先制する浦和がイメージ出来る練習であった。

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