浦和フットボール通信

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【レッズ練習レポート】程良い緊張感をもって、CS鹿島戦へ!

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(Report by 河合貴子)

チャンピオンシップ第2戦へ、程良い緊張感をもって

穏やかな秋空が広がり、西日が差し込み始めた15時過ぎから、チャンピオンシップ第2戦に向けての練習が始まった。

日本一の王者を決める試合前日は、多くの報道陣が大原に訪れて注目度が高いことを示していたが、選手たちはいつも変わらぬ雰囲気でリラックスした表情を浮かべてアップを行っていた。

通称”鳥かご”のボールを回しを初め、約30分、念入りのアップが行われた。アップ後は、恒例となっている鹿島を想定したミニゲームが行われた。

1本目、ビブ組はGK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、駒井、武藤、李、FW興梠と第1戦の鹿島のスターティングイレブンと同じメンバー構成であった。

一方のビブなし組は、GK大谷・岩舘、DF平川、永田、イリッチ、加賀、MF那須、青木、高木、関根、FWズラタン、石原であった。伊藤涼太郎選手は、天野コーチの下で、ロングフィードなどのメニューに取り組んでいた。

1本目が始まる前に「パススピードを意識して~」とミシャ監督から声が掛かり、選手たちは口々に「さぁ~行こうぜ!」「前からプレスね!」と気合いを入れて挑んだ。

立ち上がり、攻守の切り替え早くゴールを狙って来たのは、ビブなし組であった。ボールをインターセプトしてからゴール中央へとポジションをとった高木俊幸選手へと素早いパスが通り、高木選手が豪快なシュートを決めた。

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先制されたビブ組は「前からプレスをしっかり!」とDF陣が声を掛け、DFラインを押し上げていった。すると、興梠慎三選手のポストプレーから武藤雄樹選手がスルーパスを送り、李選手がシュートを放つも大谷幸輝選手に阻まれて決め切ることが出来なかった。

ビブ組は、ビブなし組のボールサイドに素早いスライドする守備と青木拓矢選手と那須大亮選手のダブルボランチの固い守備に苦戦。攻守の切り替えが早いビブなし組が、主導権を握っていった。

そして、楔の縦パスを奪った那須選手が、技ありの左アウトに回転が掛かった見事なシュートが決まった。しかし、ビブ組も後方からテンポの良いパス回しで攻撃のリズムを作り出し、森脇良太選手の縦パスを受けた武藤選手が、身体の重心を移動させながら豪快なミドルシュートを決めた。

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2本目、李選手と高木選手、駒井選手と関根選手を入れ替え、ビブ組の前線は興梠選手のワントップに武藤選手と高木選手のシャドー、右ワイドは関根選手が任された。

また、ビブなし組は、那須選手が別メニューで調整となり伊藤選手と青木選手のダブルボランチとなった。

2本目、立ち上がりから主導権を握ったのはビブ組であった。右バイタルに興梠選手が流れると空いたスペースに顔を出したのは関根選手。興梠選手からマイナスのクロスに関根選手がシュート!しかし、決まらず。関根選手は悔しそうな表情を浮かべて、前へプレスを掛けて必死に食らい付いていった。

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主導権を握られたビブなし組は、途中で李選手が抜けて別メニューで調整となり、那須選手が呼び戻されて再び青木選手とダブルボランチを組み、伊藤選手は左の2列目を任され、ツートップが石原選手とズラタン選手の組み合わせとなった。

しかし、ミニゲームの流れは依然ビブ組。ビブなし組も押し込もうとDFラインを上げに掛かるが、興梠選手や武藤選手にDFラインの裏を突く動きが気になってしまった。

ビブ組は、裏を突く動きを相手に意識させながら、逆サイドへと大きく展開して幅を使った攻撃を仕掛け、関根選手のクロスに合わせた興梠選手のシュートは右ポスト直撃!!だが、こぼれ球を武藤選手がしっかりと流し込んでゴールを決めた!!

勢いづくビブ組は、槙野選手もオーバラップからゴール前に顔出して分厚い攻撃を魅せていった。さらに攻守の切り替えも早く、槙野選手のインターセプトから素早く興梠選手へと縦パスが入り、興梠選手がゴールを狙うふりでDFを釣り、チョコンと出した横パスにタイミング良く走り込んだ高木選手のシュートが決まった。

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「ラストゴール」の声が掛かると、両チーム共に球際に厳しく白熱した展開となった。特にビブ組みは「下がるなぁ!」「ライン」「前からバランス!!」と仲間を鼓舞する声が上がっていた。なかなかラストゴールが決まらない展開の中で、平川選手のクロスをしっかりとズラタン選手が合わせてビブなし組のゴールが決まって、練習が終わった。

チャンピオンシップ第2戦の前日練習は、全体を通してみるとオンとオフの切り替えも良い程良い緊張感を保った印象を受けた。

90分、浦和を愛する人々と共に最後の笛が鳴るまで浦和らしく攻守の切り替え早く、走る、球際厳しく、規律を守り勝利を目指して闘う!

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