浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「勝利を目指すために・・・」(5/14)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

勝利を目指すために・・・

5月7日アウェーの国立競技場で行われた、柏レイソル戦では、開始1分、北嶋にゴールを決められ失点すると、しっかりとブロックを形成して来る柏レイソルを崩しきれず、原口がロスタイムに意地のゴールを決めるも、試合は1対3で大敗した。試合後の記者会見でペトロビッチ監督は「真っ当な理由でレイソルが試合に勝った。浦和レッズにふさわしくないサッカーをした。自分としても非常に恥ずかしい試合を見せてしまった。今日だけは何も言いたくないと言う事をご理解頂ければと思います。」と話し会見場を後にした。ペトロビッチ監督の気持ちが痛いほど伝わって来た。

勝利を手にする為には「失点をしない、ゴールを奪う」文字にすれば意図も簡単な事であるが、それを実行するには容易で無い事は誰もが判っている。だからこそ、勝利を目指して練習に取り組むのである。サッカーの言葉に「MTMメソッド」と言う物がある。要するに「match、training、match」である。試合で出た課題を修正し、上手く行った事の精度を高める練習を行い、勝利を収めるために次の試合に臨む。

3連敗後の練習は浦和レッズにとっては、本当に重要な時間となった。ペトロビッチ監督は「もう少し試合を情熱的に全員がハートの中から闘う。チャンスで前に人数をかける。悪いからと言って変えていたら何十回も変えないといけない。選手を信頼して使うが、ある程度限度もある。今回は一つの限度。少し変える」と明言した。

そして、12日の練習では、ボランチを1枚にしたアンカーを置き4-1-4-1のシステムでフルコートのゲーム形式を行った。練習を見ていると、前からしっかりとプレスをかけ、奪えたら高い位置から速攻をしかけ、奪えなくても相手のパスコースを限定させる。攻撃は、しっかりとボールをキープし、早いパスでポゼッションしながらゴールを目指していた。

アンカーを置いた事により、前線に人数が掛けやすくなり、ワントップのエジミウソンを柏木が追い越す動きや、ゴール前に二人目、三人目の動きも生まれた。逆にアンカーと中盤の2枚の逆三角形のバランスも難しくスペースを空けてしまった所もあった。練習後、自然にポジションやスタメンなど関係無く選手達が、車座になってピッチに座り込みお互いのポジショニングや距離間、動きについて話し合う姿があった。

練習後、ペトロビッチ監督は「相手のツーボランチに対して簡単に掴める様にした。ゲームの中で選手が物事を解決出来る様に、例えば、山田がお互いの距離間が長いと感じたら、短くする為にはどうすべきか?自由に発言し、自分達で対応出来る様にゲームをした。自分達が話し合う事が大事だ。」と話した。そして「攻撃陣はしっかりボールをキープし、恐れずに攻撃する。どんな戦術、どんな守備をしても恐れずに攻撃をしなければ台無しになる。また、後ろが競り合いに負ければ、攻撃的にやっても試合に勝つ事は難しくなる」と檄を飛ばすかのように話した。

5月15日 セレッソ大阪戦はホームでの試合である。相手を恐れず、シンプルに考えて自由に、勝利を目指してゴールを奪う。最後の笛が鳴るまで全員がハートの中から闘えば、歓喜の歌声が埼玉スタジアムに響き渡るだろう。

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