浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「キックオフカンファレンス」(3/9)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

Jリーグ開幕前に開催されるキックオフカンファレンスでの模様。開幕広島戦はもちろん、他チームで活躍するレッズOB達の声も掲載。

春の訪れを告げるように、もうすぐ待ちにまったJ1リーグが今週末に開幕する。開幕に先立ち、毎年Jリーグは全チームを一同に会し全40チームの監督と各チーム選手1名が勢ぞろいして行なわれる。

「キックオフカンファレンス」と題したイベントを開催して、報道陣向けにチーム方針をアピールする。Jリーグが発足して、今年で20周年を迎えるが、10チームでスタートしたJリーグが、気がつけばJ1が18チーム、J2が22チームの全40チームの大所帯となり、各地にフットボール文化の広がりを見せていた。そして、J1の下位2チームはJ2の上位2チームと自動的に入れ替えが行われるが、今シーズンからはJ2の3位から6位の4チームがトーナメント方式でプレーオフを行い、その勝者がJ1の16位のチームと入れ替え戦を闘う「J1昇格プレーオフ」が導入される事になった。更に、J2の下位2チームとJFLの上位2チームが入れ替え戦を行う。正に、下剋上Jリーグとなった。

当然、降格はしたくない。優勝の栄光を手に出来るのは1チーム。敗者と勝者の光と影はいったいどのチームになるのだろうか? 「チーム的に安定感があるのは名古屋だなぁ・・・監督が変わり、大型補強で、今野選手が加入したG大阪はどうだろう?昨シーズンの快進撃を見せた柏も上位に食い込んで来るだろう。やはり、鳥栖は厳しいだろう・・・。浦和は今シーズンどんな闘いを魅せるだろうか?!」などと考えながら会場を巡る。熱気に溢れた「キックオフカンファレンス」の会場は、開幕戦の組み合わせごとに各チームのブースが設置されている。当然、浦和の隣は広島。広島側は森保新監督、佐藤寿人選手、浦和側には柏木陽介選手、ミーシャ新監督が横1列で並んでいる姿を目の当たりにすると、情けなくなり「広島じゃん」と呟き唇を噛んでしまった。そして、ニコニコと優しく微笑みかけて森保監督が「お手柔らかに頼むね」と手を差し伸べて来た。「ミーシャ監督がどんなに凄い監督か、ずっと見て来たから知っているよ」と森保監督と言う。その手を握り返しながら「こちらこそ、よろしくお願い致します」と微笑みかえしたが、内心は「絶対に広島には負けない。広島に快勝して、柏木も槙野もミーシャ監督も浦和人だと誇らしげに言ってやる!!」と闘志を燃やした。

会場には懐かしい顔もあり、清水の小野伸二選手は私の顔を見るなり「浦和どう?練習、楽しいでしょ?良い監督が来たね」と嬉しそうに話しかけて来た。山形の宮沢克行選手は「今年は浦和と対戦出来ないのが残念。当たるとしたら天皇杯か!?とにかく、1年で昇格するからね!!」と力強くJ1昇格を目指す。鳥取の岡野雅行選手は「元気でしたか?俺、頑張ってますよ!!」と懐かしそうに話し、水戸の本間幸司選手は「J2には元浦和の選手がゴロゴロしてます。永井さん(横浜FC)と久しぶりに対決するのが、楽しみ。J2の試合も取材しに来て下さい。元浦和対決は面白いですよ」と豪快に笑った。岡山の影山監督も元浦和である。岡山は、浦和と同じ3-4-3のシステムである。「今シーズンの浦和は良いんじゃない?練習を見てて手応え感じるでしょ?」とそこから長々と3-4-3についての戦術的話をする事になった。

夢と希望が交錯する「キックオフカンファレンス」は各チームの情報収集の場でもあり、言葉の牽制が合戦でもあった。出会う人は皆さん、判を押したように「浦和は今シーズン良いでしょ?」と必ず言う。しかし、新しい事を始めて直ぐに結果が出るとは思えない。開幕戦から第5節の鹿島戦まで、まずは焦らずに、チーム戦術に則ったしっかりとした闘いが出来れば良いと思う。その積み重ねが、大切になって来る。焦らず、慌てず、怠らずにステップアップして行けば良いと思う。勝利の階段を確実に昇って行こう。

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