浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「桜草達のロンドンへの道」(4/27)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

ロンドンオリンピックでの金メダル獲得に期待がかかるなでしこジャパン。組み合わせも発表になり、大会が近づいてきた。ロンドンを目指すレッズレディースの選手たちの想いを聞いた。

4月24日、ロンドンオリンピックの組み合わせが発表になった。あと、約3カ月でスポーツの祭典「オリンピック」が始まると思うと心が躍る。昨年、W杯を優勝した佐々木則夫監督率いるなでしこジャパンには、当然のように「金メダル」の期待が懸る。「金メダル」を獲得するためのメンバーは、7月の上旬に発表される。予選を闘い勝ち抜いたメンバーが、必ずしも本戦のロンドンのピッチに立てるとは限らない。ロンドンに行けるメンバーは、たったの18人。18人の枠を巡り、なでしこへの闘いが始まった。
オリンピックに懸ける思いは様々である。GK山郷のぞみ選手は「ロンドンはラストチャンスだと拘っています。小さい頃から身体を動かす事が大好きで、スポーツ選手としての最高峰の大会。小さい頃からの夢の舞台なんです。GKは2人と決まっている。北京に行けなかった時の反響が凄くて、それが励みになった。もう一度チャレンジしたい。自分で足りなかった事を感じて、このチーム(浦和)でレベルアップを積み重ねている。自分が出来る事をチームを通してやり続ける。」とベテランとして、オリンピック出場へのラストチャンスに懸ける。
昨シーズン怪我で泣いたFW荒川恵理子選手は「昨年、怪我して悔しかったり、辛かったり、色んな思いをした。W杯で優勝して、東日本大震災の被災者の方々に元気と勇気を与えた事で、自分もサッカーを通して力になりたいと思った。それと・・。怪我して、「引退したの!?」と言われて淋しい事もあった。怪我から復帰する事を応援してくれたり、支えてくれた人達がいる。自分が、ロンドンに行く事で喜んでくれる人達がいる。大舞台で活躍する姿を見せたい。オリンピックに行きたい思いが強くなった。それには、チームでやる事がオリンピックに繋がる。良いプレーしなきゃ・・・とか、点を取らないと・・・とか、思っていない。ロンドンばかり見ていたら足元をすくわれる。浦和が勝つために何をするのか?が大事。やるだけですよ!!」とみんなの思いを背負ってロンドンを目指す。
浦和で10番を背負うFW吉良千夏選手は3月に行われたなでしこジャパンの宮城合宿で手応えを感じていた。「アメリカと対戦して、アメリカは、プレスも強いしスピードもある。でも、全く歯が立たない、出来ない相手では無かった。もっと闘いたかった。」と目を輝かせながら話した。そして、「ロンドンは行きたい場所です!!でも、点を決めて勝ち切れるゲームをしないと・・・。そう言う選手に自分はまだなれていない。だから、まだ遠い場所なんです。世界で闘うには、どんなシュートでも点を決めないといけない。チームで結果を出さないと、その先は無い」と力強く浦和でゴールを目指して、ロンドンへの扉を開ける。

アテネ、北京オリンピックに出場したDF矢野喬子選手は「アテネは怪我して試合に関われなかった。北京は満足行く大会では無かった。自分ではいつでも行けると思っていたW杯も怪我での影響でコンディションは全然ダメした。ノリさん(佐々木監督)の求めるCBは、相手に対しての強さとビルドアップ。攻撃の始まりはCB。ベストにやれるようにしたい。ベストにやる為、18人のメンバーに入るためには、自分のチームでしっかりとやる事。それが一番。チームで結果を出さない限り、なでしこには行けない」と浦和で結果を残して、ベストな状態でロンドンを狙う。

メンバーが発表されるその時が来るまで、ロンドンへの熱い闘いは、4月15日に開幕したなでしこリーグのピッチである。しっかりとしたプレーでチームを勝利に導いてこそ、ロンドンへと繋がって行く。なでしこジャパンのメンバー、大野選手を始め川澄選手などほとんどが、昨シーズン優勝しているINAC神戸に所属している。浦和は、初戦の狭山に5対0で快勝したものの、続く千葉戦では0対0の引き分け。次は、4月28日にホーム埼玉スタジアムで伊賀を迎え撃つ。選手全員が一丸となって全身全霊で1戦々勝利を積み重ねて行けば、リーグ優勝も手に入れる事が出来る。
女子日本代表の花がなでしこならば、浦和の花はエンブレムにも象徴される桜草である。桜草は「妖精が守る城のカギ」と言われている。ロンドンのピッチへと導くカギと優勝へのカギを手にするのは、自分達次第である。なでしこの花になる前に、浦和の桜草の花になれ! 今の季節、浦和の桜草は見ごろを迎えた。

ちなみに、4月28日土曜日 ホーム開幕となる伊賀戦は、15時30分キックオフとなる。試合に先立ち13時からは、Jリーグ名古屋戦をパブリックビューイングで観戦出来る。名古屋に参戦しない方は、是非とも埼玉スタジアムに足を運んで下さい。

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