浦和フットボール通信

MENU

河合貴子のレッズ魂ここにあり!「こういう時だからこそ」(11/6)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

リーグ戦も余すところ4試合。今必要なことは目の前の試合に集中することだ!

リーグ戦もあと4試合となった。札幌、仙台と連敗を喫した時点で厳しい状況に追い込まれ、ガックリと肩を落とした。しかし、仙台戦が行われた同日の夜に広島が、アディショナルタイムに柏の増嶋竜也選手に決められて敗戦をした事を知ると、思わずガッツポーズし、にやけながらも、余計に2連敗が悔やまれた。だが、首位の広島と勝ち点6差で、望みをつないだ。そして、C大阪戦では、試合後の記者会見でC大阪のクルピ監督が「前半は互角。後半は遥かに浦和の方が良いサッカーをしていた」と浦和を称賛するぐらいの内容であったが、残念ながらスコアレスドロー。奇しくも、上位にいる広島も仙台も仲良く引き分けて、勝ち点6差のままである。浦和が優勝をするには、残り4試合で得失点差を考えると虫の息状態であるが、何が起こるか分からないのが、フットボールだ。まだ、諦めるのは時期早々である。

残り4試合、リーグ戦に集中したいところだが、選手達の移籍話が持ち上がると、どうしても気になってしまう。来季の事を見据えてフロントは動かないと、補強が後手後手になってしまい、他クラブから遅れをとってしまう。1FCケルンからレンタル移籍中の槙野智章選手についても、1FCケルン側から復帰の要請が届いているのは事実である。山道守彦強化本部長は懇願するように「槙野には、残って欲しい。うちは1月のあたままでの契約で、ミシャ監督のフットボールを継続してやって行くのには、槙野が必要。本人の意思が一番重要だが、そんなに引っ張らないで欲しい。12月までずれこむと・・・。大きな決断には、時間がかかるのは分かるが、辛い」と正直に胸の内を明かしてくれた。甲府のFWダヴィ選手の獲得については「金銭的な事や色々な要素の中で、オファーは出していません」と現段階でのオファーを否定した。限られた強化資金の中で、何億円と言うお金の駆け引きは至難の業である。例えば、槙野選手を完全移籍させるのには、移籍金は幾らかかるのか?もう1年レンタルの場合は?それとも、他に補強でお金を使い槙野選手を諦めるのか?1FCケルン側も移籍金が欲しいだろうし・・・。

また、代理人を通してボーフムからオファーが届いた宇賀神友弥選手の場合は、クラブ側には正式な接触はまだない。しかし、ボーフムを率いているナイチェル監督代行は、元浦和のコーチである。宇賀神選手の人柄もプレースタイルも熟知している。現時点では、まだ正式なオファーではないが、ボーフムの台所事情を考えると、いずれ正式なオファーが来てもおかしくない状況と思われる。宇賀神選手は「何で自分?」と戸惑いながらも、「プロになって、同年代や対戦した人が海外で活躍している。やってみたい。出来る気持ちもある。チャンスがあればと思っていた。自分の事を評価してくれるのは嬉しい。チャレンジしてみたい気持ちはある」と話してくれた。海外の高いスキルの中で揉まれ、厳しい状態の中で選手として更に飛躍に繋がる。選手にしたら、海外から話が来ることは喜ばしい事である。

だが、リーグは佳境に来ている。山道強化部長の思いとは、裏腹に槙野選手は「ケルンに戻るとか、浦和に残るとか・・・。今は、チームが大事な時期!試合に集中したい。自分の発言で、周りに迷惑をかけたくない。最後まで、みんなと同じ方向に向かって闘いたい」と移籍話を封印した。宇賀神選手も同様であった。

この時期だから移籍話が浮上するのは、仕方が無いが、リーグ優勝の可能性が残されている限りは、山道強化部長に移籍や補強について水面下で闘って貰い、残り4試合、みんなで集中して闘って行こう!

パートナーサイト

ページ先頭へ